シリーズもっと知りたい名作の世界
フランケンシュタイン

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  • サイズ B5判/ページ数 173,/高さ 26cm
  • 商品コード 9784623046881
  • NDC分類 933
  • Cコード C0398

内容説明

モンスターはほんとうに醜いのか?真の姿が今、明らかになる。壮大なゴシック・ロマンスの名作の魅力に迫る。

目次

1 メアリ・シェリーの世界へ(怪物が生まれる―メアリ・シェリーの生涯と作品;『フランケンシュタイン』をめぐる問題)
2 どういう時代だったか(ロマン主義の「揺りかご」の中で―ロマン派詩人と『フランケンシュタイン』;廃墟と氷原―『フランケンシュタイン』におけるゴシック的空間;出産神話としての『フランケンシュタイン』;“楽園喪失”から“楽園脱出”へ―女権神授説とウルストンクラフト=シェリー母娘の共同戦略)
3 こんな見方もできる(フュースリの絵画「夢魔」と『フランケンシュタイン』―死のエロティシズム;増殖するフランケンシュタイン―怪物が怪物を殺害し、怪物を解放する;映像のなかのフランケンシュタイン)
4 今、『フランケンシュタイン』をどう読むか(フランケンシュタインと科学の寓意;怪物と言語の呪縛―『フランケンシュタイン』における声、まなざし、そして言葉;歴史化できない残余としての怪物―『フランケンシュタイン』が実証主義に語ること)

著者等紹介

久守和子[ヒサモリカズコ]
現在、フェリス女学院大学教授

中川僚子[ナカガワトモコ]
現在、大東文化大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

54
なかなか興味深い内容だった!『フランケンシュタイン』を読んだだけでは、作者自身のことや当時の状況について、これほど詳しいことは、わからなかったから、この本を読んだことによって、少し作品に近付けた気がする。「生命とはなんぞや?」ということや、「女性の存在」について、深く考えるきっかけを与えてくれた。作中で引用されている詩や文学作品についても取り上げられていて、それらを読んでいないものとしては、ありがたかった。絵画や映画との関連も書かれていて、おもしろかった。2012/10/24

Meistersinger

0
もしかすると「難しい理屈をくっつける」という遊びをやってる?2007/10/26

時雨

0
メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』について、時代背景の解説と多様な解釈の視座を提供する評論集。著者と作品評価についての解説2本、原作をもとにした十人十色の評論10本から構成される。英国の詩壇や流行のゴシック・ロマンスとの繋がり、出産事情や女権擁護論との連関、SF小説や絵画・映像作品といったジャンルから見た解釈、科学者倫理や言語論、精神分析といった現代的領域からの読み。実に多彩なラインナップであり、巻末付録の北極圏の地図と併せてざっくり読むだけでも読みが深まる一冊。2019/11/03

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