感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
45
原爆投下直後の阿鼻叫喚。実際に繰り広げられていた現実は、どんなに想像しても絶対に及ばない。あまりに恐ろし過ぎて目眩がする。現出した地獄絵そのものだ。投下時の地表温度は3000℃を超えていたと言う。一瞬で黒焦げになる死も、ヤケドで溶解した皮膚を垂れ下げ散々苦しみ抜いた先の死も、放射線被曝による見た事のない死にようも、直視できないもの。生き残った人とて、原爆後遺症、その日のトラウマ、人として生きる尊厳を根こそぎ傷つける謂れなき差別に、この先ずっと苦しむことになる。まさに原爆は、死ぬも地獄、生きるも地獄。2015/09/05
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
8
原爆投下後の悲惨な描写が延々と続く。事実は小説より奇なりというけれど、この地獄絵図は想像でできるものではないであろう。2021/09/15
majiro
4
まさに「生き地獄」の巻。これを描けるのは、ここにいた人だけだ。2014/07/02
MOCCO
3
2巻は、原爆投下直後からの、まさに大混乱状態の様子。どんなに頑張っても空腹で、どんなに頑張っても泥棒扱いされ、畳のある住みかを見つけることも、ままならない状態。読後、なんだかどっしりと、苦しいような気持ちが悶々とこみ上げてきてたまらない。この本が、少年少女向けというのが、びっくりの重さ。2013/08/03
zx-sho2
1
J-★3〜2017/03/19