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出版社内容情報
ライオンとたたかって片足をなくしたエルフは、子どもたちを守って、黒ひょうとたたかい永遠に木になってのこります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
300
おのき がく(文と絵)。「あとがき」によれば、作者がアフリカの草原でバオバブの大樹を見て、直観的にプロットが出来上がったそうだ。お話はだちょうのエルフがライオンとの戦いで片足を失い、次にくろひょうと戦って…というもの。絵本の生命は絵にある。版画家でもある、おのきがここでもその力量を遺憾なく発揮している。なによりも、それぞれの動物たちのシルエットのリアルさ(それはとりわけ背景的に配されるその他大勢の動物たちに顕著だ)がアフリカの過酷な自然を見事に表象している。2024/07/20
のっち♬
118
草原に生えるバオバブの木の写真からイメージされたという動物たちの世界。若くて強くて大きな雄のダチョウ、エルフと仲間たちの物語が生き生きと優しく描かれている。薄茶と黒を基調とした木版画は重厚かつ圧倒的な迫力があり、みんなが精一杯な自然の厳しさの中、本当の優しさ、強さとは何かを問うストーリーと相まって鮮烈な印象を残す。「みんなぶじでほんとうによかった」失われる片足、流れる涙、干からびる身体、忘れられる存在、それでも彼を立ち上がらせるのは仲間への無償で深い愛。「ほんとうにエルフはおおきくなっていったのです」2020/05/23
HIRO1970
84
⭐️⭐️⭐️⭐️子供の図書館本。2020/03/08
藤月はな(灯れ松明の火)
73
国語の教科書に載っていた絵本。強くて立派で賢いダチョウのエルフ。でも役に立たなくなったエルフが動物たちに「なんとなく」忘れられていって、ハイエナやハゲワシにも「早く、死んで餌になってくれ」と言われる場面は、何度、読んでも胸を何度も引き裂かれる程に辛いです。皆のせいで孤独にあったのに満身創痍でも皆を護ろうとしたエルフは・・・・。淋しさと優しさの入り混じった作品。2014/10/26
absinthe@読み聞かせメーター
69
小3の娘。ひとりよみ。「エルフのだめなところは子供に甘すぎることだと思う。」が娘の感想。この話、absintheが小学生の頃、国語の教科書に載っていた。2019/04/18