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出版社内容情報
ライオンとたたかって片足をなくしたエルフは、子どもたちを守って、黒ひょうとたたかい永遠に木になってのこります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
117
草原に生えるバオバブの木の写真からイメージされたという動物たちの世界。若くて強くて大きな雄のダチョウ、エルフと仲間たちの物語が生き生きと優しく描かれている。薄茶と黒を基調とした木版画は重厚かつ圧倒的な迫力があり、みんなが精一杯な自然の厳しさの中、本当の優しさ、強さとは何かを問うストーリーと相まって鮮烈な印象を残す。「みんなぶじでほんとうによかった」失われる片足、流れる涙、干からびる身体、忘れられる存在、それでも彼を立ち上がらせるのは仲間への無償で深い愛。「ほんとうにエルフはおおきくなっていったのです」2020/05/23
HIRO1970
83
⭐️⭐️⭐️⭐️子供の図書館本。2020/03/08
藤月はな(灯れ松明の火)
73
国語の教科書に載っていた絵本。強くて立派で賢いダチョウのエルフ。でも役に立たなくなったエルフが動物たちに「なんとなく」忘れられていって、ハイエナやハゲワシにも「早く、死んで餌になってくれ」と言われる場面は、何度、読んでも胸を何度も引き裂かれる程に辛いです。皆のせいで孤独にあったのに満身創痍でも皆を護ろうとしたエルフは・・・・。淋しさと優しさの入り混じった作品。2014/10/26
absinthe@読み聞かせメーター
68
小3の娘。ひとりよみ。「エルフのだめなところは子供に甘すぎることだと思う。」が娘の感想。この話、absintheが小学生の頃、国語の教科書に載っていた。2019/04/18
とよぽん
64
学童にて。黙読していたら、あぁこれは読み聞かせできないなと思った。教科書に掲載されていたお話、と表紙カバーにあったが、子どもたちが使っている教科書には出てないようだ。エルフ・・・仲間を心底愛し、仲間のために自分の命も投げ出そうとする崇高なエルフ。報われるとか報われないとか、エルフにとっては問題ではなかったのだろう。宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」を思い出した。版画の素晴らしさに、芸術の薫り高さを感じる。作者はおのき がく という方。初読み。2023/03/07