出版社内容情報
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。
語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞した国民的ベストセラー。
内容説明
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。
著者等紹介
湊かなえ[ミナトカナエ]
1973年広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。2005年第2回BS‐i新人脚本賞で佳作入選。07年第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞。同年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録したデビュー作『告白』は、「週刊文春08年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
1419
起と結を教師の森口悠子に語らせ、中間部の4章を関係者のそれぞれに語らせるという手法は大いに成功しているといってよい。実にドラマティックな展開だ。これが作家のデビュー作のようだが、水面に落とされた小さな石が、やがて波紋を次々と、しかも大きく広げてゆくという作品の構想は、作家が温めてきたアイディアを活かすべく熟慮したことの結果を思わせる。湊かなえ氏の小説は『贖罪』に次いでまだ2作目だが、懸念するのは本作が処女作にして、作家の最高傑作とならないことを願うばかり。湊かなえ作品の愛読者の皆様、どうなんでしょうね。2018/06/08
どんふぁん
1075
2019年5月2日読了。怖い怖い怖い!怖すぎて途中休憩挟んだぐらい怖かった。森口先生が怖すぎる。そしてこんな怖いこと考えてる14歳たちも怖すぎる。すいません、語彙力なくて。それぐらいただただ怖かったです。2009年本屋大賞も頷けました。湊かなえさん初読みだったけど、スピード感を持って読むことの出来る書き方されてました。次はもうちょっと怖くないの読みたいです。2019/05/02
HIRO1970
998
⭐️⭐️⭐️レビューが多いので読んでみました。湊さんはお初です。理屈っぽくて理詰めで筋は通っていますが、全て頭の中だけで作っているような感じで、言葉に間がなくて気詰まりしたような文章に読めて正直余り馴染めませんでした。私には不向きなタイプの作家さんでした。目には目を歯には歯を地で行く復讐法の世界で韓流ドラマの様にやたらめったら人が死にます。お好きな方はどうぞ。2016/04/18
風眠
941
(再読)人は、心をもっている。良くも悪くもユラユラしている。時に心は「自分が信じたい真実」をつくり上げてしまうこともある。褒められたい、愛されたい、認められたい、心が欲する様々な欲求。けれど満たされない、だから自尊心を守ろうとする。それが倫理に反した行動であっても、だ。娘を殺された女教師、人を見下し犯罪に手を染める中学生、加担したクラスメート、その母親、それぞれの告白は主観によるものだ。だから食い違いがあり、矛盾もあるが、それもまた、それぞれの真実なのだ。復讐というテーマで、歪んだ心のリアルを描いた物語。2015/06/06
射手座の天使あきちゃん
768
私には裁判員制度の陪審員は出来ません!! そんな気持ちになりました。一人の少女の死を巡る五人の関係者の告白。 発言者の日常行動や思想、感情表現、その人との関わりの深さで受け止め方が大きく変化するからです。 驚愕の結末も含め、なんとも暗く、辛く、酷い、だけど最高に面白い小説でした。湊さん ありがとう m(_ _)m 2010/06/20