内容説明
通称“デラ”と呼ばれた、1720系デラックスロマンスカー(DRC)。昭和35年(1960)、国鉄(現JR)日光線の電化と157系デラックス準急「日光号」等に対抗すべく、東武鉄道が当時の技術力を結集して作り上げた特急電車である。平成3年(1991)、100系スペーシアに特急の座を譲り、華やかな幕を下したが、独特なボンネットスタイルの風貌と、良くまとめられたサイド、さらにサロン付の豪華設備を誇った電車として、未だにその英姿を惜しむファンは多い。本書では、東武特急の歴史と、1720系の誕生、そして同年代を飾った各私鉄の特急車や名車達とともに、その足跡を辿る。
目次
1 東武鉄道日光・鬼怒川線特急のあゆみ
2 1720系デラックスロマンスカー誕生のいきさつ
3 1720系登場前後の主要他私鉄の特急電車
4 新ロマンスカー1720系の歩み
5 就役後のアクシデント
6 1720系とブルーリボン賞
7 1720系の増備
8 DRC特急黄金時代
9 DRC特急の事故記録
10 DRCの改良とイメージアップ
11 新特急100系へのバトンタッチ
著者等紹介
花上嘉成[ハナウエヨシナリ]
昭和15年東京・四谷に生まれる。現在、東京都新宿区在住。旅と鉄道が好きで、中学生の頃より各地の私鉄・路面電車を乗り歩く。昭和33年3月、工学院大学高等学校電気科卒。同年4月、東武鉄道入社、西新井工場勤務。以降、本社運転車両部、検修区の助役、区長を経て人事部へ。この後、技術系から営業系に移り、東武大宮駅長、本社営業部、再び東武北千住・浅草駅長を経て、(財)東武鉄道共助会・東武博物館勤務。現在同博物館館長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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