ちくま文庫
私の「戦争論」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037466
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0195

内容説明

戦争とは何なのだろう?国家と個人とはどちらが重い?「思想界の巨人」が素朴な疑問の一つ一つに、ていねいに答えるように解り易い言葉で語った「戦争論」の決定版!自己の戦争体験を冷静に語り、今日もなお繰り返される旧来の保守派と進歩派の不毛な論議を根本からくつがえす。「戦争自体がダメだ」「エゴイズムは肯定されるべき」等々、ラジカルかつ、明解な論理が展開される。

目次

第1章 小林よしのり『戦争論』を批判する
第2章 「新しい歴史教科書をつくる会」を批判する
第3章 保守派の「思想」を批判する
第4章 私は「戦争」をこう体験した
第5章 人類は「戦争」を克服できるか

著者等紹介

吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年東京生まれ。東京工業大学卒業。詩人、文芸評論家、思想家。日本の戦後思想に大きな影響を与えており、強靱かつラジカルな思考力は衰えを知らない

田近伸和[タジカノブカズ]
1953年富山市生まれ。東北大学工学部建築学科卒業。現代思想、現代科学などを独自の視点から追究している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あふもん

19
吉本さんの良いところというかおもしろいところは、きれいごとを言わない、ところだ。ほんと江戸っ子。ちょくちょく笑ってもうたなぁ2014/05/06

ドリチン

12
著者の他の本で戦争体験の話を読んで目からウロコが落ちたので、本書も読むことに。いかんせん少し前の本なので情報が古いが、著者の戦争体験、空気感、戦後の違和感等々、たっぷりと堪能できた。著者自身が戦時中は軍国少年で、戦争も「もっとやれやれ」と思っていたこと、太平洋戦争開戦時に感じた『開放感』等、とても正直に語っている。そう、著者の何よりも優れている点は正直だということ。そして正直に疑い、そこから思考を組み立てる所だと思う。2016/10/09

yori

7
★★★★☆ 吉本隆明氏の本は難しい内容であることも関係しているかもするが、いつもあまり納得がいかないのは何故だろう。。本書は難解ではないので何となくイライラとしながらも読み進めた。戦争放棄に関しては同意だし。2013/07/11

とむ

4
口語体で読みやすい。特に色んな人の思想や主張の批判はなるほどな、と思える。批判に賛同するかは別として、主義主張を理解するときに、吉本さんの批判はいい切り口で入口になる。2014/07/24

メガネ@ポテトライナー

1
戦争の開戦を聞いた時にはすっきりしていたっていうのにはびっくり。誰しも戦争は嫌だったって言うけど、やってる最中は本土決戦辞さずという態度も割と普通だったんだろうな。もちろん、戦後の民主主義、平和主義(理念として)は大切だろうけど。2012/08/07

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