筑摩叢書<br> 東洋社会と西欧思想

筑摩叢書
東洋社会と西欧思想

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  • サイズ B6判/ページ数 221,/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784480013309
  • NDC分類 220.04
  • Cコード C0030

内容説明

インド、中国、日本が西洋に開かれ、まるい地球の世界史が動きはじめたとき、東西の歴史意識的交流がはじまった。東洋とは何か?西欧思想より東洋社会をみる。そして東洋社会より西欧思想をみる。この二つの見地がわれわれの東洋を科学的に考察するのに必要なことであった。暗い戦時下にあって、冷静な批判・反省・検討を経て提示された東洋社会論の名著。

目次

1 啓蒙時代におけるシナ社会の研究(近世ヨーロッパにおけるシナ研究の成立;シナ礼讃論;シナ社会の批判的研究;シナの社会経済的研究;啓蒙期のシナ研究の史的地位と意義)
2 イギリス経済学と東洋社会の問題(イギリスの東洋進出と経済学;ジョオンズ経済学の立場と方法;ジョオンズの東洋社会論;東洋社会における歴史主義の限界)
3 イギリス歴史法学とインド社会の研究(インド支配と村落共同体の発見;メインのみたインド社会;西欧的科学への批判;歴史法学における西欧的偏見)
4 東洋における資本主義の問題―マックス・ウェーバーを中心として(東洋人と資本主義精神;東洋における市民階級の欠如;ウェーバーの東洋論の基調と批判)
付篇 技術思想における東洋と西洋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

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京大の先生で『近世租税思想史』という不動の著作を残され、今でも池上惇名誉教授を通じて後世のために市民経済学を構築しようとされている。財政学の歴史中で、市民の位置づけや、ジョオンズの東洋社会論、東洋における資本主義の問題が扱われており、今日的にも大きな意義のある、不朽のテーマについて解析されている。しかし、これら2冊の著作物を30歳前後に上梓されたことは、驚くべきことだと思う。2012/06/10

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