内容説明
失われた定家自筆の百人一首の謎を解く!突如、ニューヨークのオークションに現れた百人一首のオリジナル“小倉色紙”。そして古書跡研究の第一人者の怪死!歴史文学賞受賞の俊英が“小倉色紙”の謎に挑む異色の歴史ミステリー。渾身の書下ろし1,500枚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルピニア
60
百人一首のもとになったとされる藤原定家筆『小倉色紙』にまつわるアートサスペンス。600ページを超す大部に、小倉色紙に関する歴史的背景、茶道や連歌との関わり、過去から現在に至るまでの所有者や関連文献が次々と登場し、和紙や古筆にまつわる蘊蓄、さらには芸を極める人間達の懊悩も詰め込まれている。私は三章の題にもなっている「偽作と模作」がこの作品のテーマではないかと感じた。現代部分の謎解きはさらりと流れてしまったが、色紙に関する謎解きでは、定家、遠州、宗祇、皐楓、が胸に抱える誇りや焦り、苦悩をひしひしと感じた。2021/09/12
しーふぉ
23
新設美術館のオープンに向けての準備中に現れた、藤原定家直筆の小倉百人一首の色紙。真贋やいかに。原田マハの美術を題材とした小説好きな人にはオススメ。2021/04/10
ヱロ本Gメン
9
再読。あまり感心できなかった。ミステリー色が弱いのは気にはならないが、となると小倉百人一首の謎一辺倒になってしまい物語の厚みに欠ける。美術館と地方行政の話を始め、いろいろ盛り込み過ぎて中途半端感。主人公秋岡のポンコツぶり(とくに女関係)に笑ってしまったのが再読の収穫かな。2016/02/07
taka
6
歴史好きの人にはお勧め。ミステリーの要素もあるが百人一首についてやその前後の歴史について学べる。学芸員の仕事とはどういうものかもなんとなくわかった。2019/05/05
Aki
6
先入観なしに読んだが、スケールの大きい古美術ミステリーとして楽しめた。百人一首には馴染みがあるものの背景知識に乏しく苦労したが、古美術品ビジネスや美術館学芸員の内幕などが上手く描写されている。自分にとっては掘り出し物の一作。2014/12/06
-
- 電子書籍
- みんなが知りたい! 日本刀のすべて 世…
-
- 電子書籍
- オバサンと言われても結婚したい!~元美…
-
- 電子書籍
- 青い鳥飛ばそ!(分冊版) 【第6話】
-
- 電子書籍
- 決戦!大坂城 講談社文庫
-
- 電子書籍
- 挙動不審者 角川文庫