出版社内容情報
京都・糾ノ森に住む狸の名門・下鴨一家。狸界の長として君臨していた父・総一郎がある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去った。遺されたのは愛情深い母とそれぞれに欠点だらけの四兄弟。彼らは一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回る。新たに狸界を牛耳ろうとする従兄弟、人間に恋をして落ちぶれた天狗、空を自在に飛び回る美女も加わって、世紀の化かし合いがここに始まる。
内容説明
糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天―。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった。
著者等紹介
森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979奈良県生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。在学中の2003年に「太陽の塔」で第十五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。「夜は短し歩けよ乙女」では第二十回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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