出版社内容情報
かつてニュー・ジャーマン・シネマの旗手として脚光を浴びた監督の未知の全貌がうかがわれる著作集。全く新たなファスビンダー像の衝撃。
内容説明
映画原案のシノプシスやアイディア、メロドラマの巨匠ダグラス・サークに関するユニークきわまりない評論、女優ハナ・シグラとの邂逅の回顧、そして生きることと作ることについて等々、脚本・戯曲以外の著作の集大成。
目次
イミテーション・オヴ・ライフ―ダグラス・サークについて
愛を腹に持っている者
八時間は一日にあらず―ヨッヘンとマーリオンなどなどについての幾つかのまとまりのない考え
…人影あれども同情はなし―クロード・シャブロルの映画についての幾つかのまとまりのない考え
貸方の借方 借方の貸方―グスタフ・フライタークの小説『借方と貸方』とその阻止されたテレビ映画化について
ドイツ映画は豊かになる―ある美しい映画についての幾つかの考え(ヴァルター・ボックマイアーの『ジェーンはジェーンのまま』)
13回の新月がある年に
第三世代
懸垂、倒立、宙返り 着地成功―これまでほとんど誰も成功しなかったことに成功した映画監督ヴェルナー・シュレーターについて―その『ナポリ王国』に寄せて
人間の街と人間の魂―アルフレート・デーブリーンの小説『ベルリン・アレクサンダー広場』に関する幾つかのまとまりのない考え〔ほか〕