出版社内容情報
明日はぼくの誕生日。プレゼントは何かな。カメラかな自転車かな。しかし貧しい国のこの子は?南北問題をやさしく訴える絵本。 小学生高学年から
内容説明
本書はスウェーデンで生まれました。日々の暮らしの中のささやかなちいさなちいさな感動を見逃すことなく伝えてくれるそんな本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
68
『あなたへ』シリーズ第7巻。メッセージが明確な本です。誕生日のプレゼントについてあれこれ思いを巡らす男の子。裕福な家庭の子どものようで、なかなか高級品を希望しています。一方で、その日の食べ物もない子どもがいます。自分たちの住む世界とは違う世界について想像力を育むことは難しい。読むだけでなく、語り合うきっかけになるのなら良いですね。2015/07/11
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
読んだこのシリーズでこれが一番メッセージ性が強く道徳的。最後の1ページで言葉が出ませんでした。それぞれどう感じるのだろう。2019/03/21
かおりんご
34
絵本。最後のオチで考えさせるあたりが道徳的。内容は難しくはないけれど、いかに状況を読み取るかが大切。道徳で学習するには、絵本が小さいのが残念。高学年から。2015/08/21
テルテル
34
『たんじょうび』ものにありふれた日本社会。得ようと思えば何でも手に入る。全ての物がそろった日本に対して貧しい国では、教育も受けられず、予防接種も受けられず、おいしい水も得られず、病院に行くこともできず、ご飯も十分食べることができず多くの命が満たされないままにこの世を去っている。ゆたかな国とまずしい国。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』が浮かぶ。助けたい。何かをしたい。同じ土俵にたたせてあげたい。過去にアジアの一人の少年の教育費1年分出しました。喜びのお手紙が忘れられません。私にできることをしたい。2015/06/19
ヒラP@ehon.gohon
23
誕生日、プレゼントを期待する幸福感はとても大切だと思います。 歳を重ねることの意味も感じたりする日でもあると思います。 そんな高揚していくシーンに、突然投げ込まれた1枚の写真が、そんなムードを微塵に砕いてしまいました。 人は幸福であっていいと思います。 当然人の幸福も願えることの大切さも知っています。 できれば、貧しい国のことを考えることと、誕生日の喜びを噛みしめるシーンを同居させてはほしくなかったです。2022/08/28