文春新書
旧制高校物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603558
  • NDC分類 377.3
  • Cコード C0295

内容説明

旧制高校で過ごした青春の一時期を懐かしさをこめて語るOBたちは多い。その廃止は日本の国家・社会にとって大きな損失だったと憤る声も聞こえる。しかし、制度がなくなってから半世紀、旧制高校について知る人は年々少なくなるばかりだ。各校ごとの校風の違い、創設時の事情、入学・卒業人数、入試合格難易度、軍事教練や左翼運動をめぐる事件、変わった卒業生等々について詳細に調べ、その実態をあざやかに復元した異色の歴史ノンフィクション。

目次

第1章 明治の旋律
第2章 黎明の季節
第3章 華の全盛時代
第4章 三十八校の風土記
第5章 話題と事件を追って
第6章 終末の日々

著者等紹介

秦郁彦[ハタイクヒコ]
1932年、山口県生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省に入る。財政史室長で退任、プリンストン大学客員教授、拓殖大学、千葉大学、日本大学教授を歴任。1993年に菊池寛賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

53
近代文学を読むうえで、旧制高校の仕組みがよくわかっていないのはいかんなぁと思って読んでみた。システムもエピソードもわかりやすく、読み物としても面白かった。戦後直後、わずかな時期に女性にも門戸が開かれていたということに驚き、双方いろいろと大変だったろうなと思った。2015/09/14

gtn

30
私も高校時代、寮生だったので、愛校精神には共感する。特に校歌。中でも、大阪高等学校の「嗚呼黎明は近づけり」にシンパシーを覚える。本書は触れていないが、在学生が作詞したものと想像する。他の者にこんな気概を詞にすることは無理。2023/09/20

ひよピパパ

9
旧制高校にまつわるデータ、エピソードが豊富。難易度や進学率はもちろんのこと、各学校や文人たちの意外な事実を知ることができた(一高と五高が深い関わりがある、芥川は無試験で東大に入った等)。第4章が「三十八校の風土記」ということで、全国の旧制高校の特色が簡潔にまとめられており、興味深かった。ただ、もう少し学制の移り変わりについて教えてもらいたかった。大学と旧制高校そして旧制中学はどう違うのか、どういう教育課程なのか等、本書から回答は得にくかった。学制について明解に知りうる好著をどなたかご紹介くだされ。2015/12/05

Hiroki Nishizumi

6
旧制高校生になれた人は幸せだったろうな。まさに大日本帝国の贅沢品だな。2020/12/01

おらひらお

5
2003年初版。ご老人に喜ばれそうな一冊。若者には新鮮な一冊でした。2016/09/11

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