こころの王国―菊池寛と文芸春秋の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163658506
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

文芸春秋社にいた朝鮮半島出身の美青年、菊池寛の愛人と噂された女性秘書、日本と朝鮮半島、英国とアイルランド、男と女そして夏目漱石の『こゝろ』…複雑なプリズムの光の中に浮かび上がる「今日の私たち自身」。

目次

忙中閑、ありやなしや
謎の美青年
かそけきモダン
白い蛇の行方
霜月酉の市
粋な黒塀
荒浪の音
悪戯と傷
接吻せず
木村屋のジャムパン
焦燥の京都
葬式に行かぬ訳
夏目漱石の一件
曇天の風景
憧れの愛蘭土
土曜日のマチネ
淋しい遊民
十年後の日本
滅びの予感
王の孤独

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
作家。1946年、長野県生まれ。今日の構造的な問題に鋭く切り込む『日本国の研究』『道路の権力』などの作品群と、太宰治、三島由紀夫ら、近現代を代表する作家の創造の秘密を描く『ピカレスク』『ペルソナ』などの作品群がある
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感想・レビュー

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ころこ

6
前日の「日本凡人伝」の改題に本書連載の初回分が掲載されていたので、懐かしく再読してみました。菊池寛が題材だという薄っすらとした記憶はありましたが、小説仕立てだとは意外でした。西田敏行により映画化もされたようですが、あいにくヒット作とはならず、ツタヤにも置いておらず、観ることはかないませんでした。非常に読みやすいですが、秘書の若い女性の視点で書かれており、著者は小説の文章を書くことに向いているとはいえないため、読者の期待した清濁併せのむような菊池寛の実像に焦点が当たっていません。文学を定義するとしたら、芥川2017/04/22

だけど松本

3
たぶん小説なんだと思うんだけど、エピソードの羅列でしかないように思える。2024/05/27

もういっこみかん

1
映画の原作だから読んでみた。菊池寛の作品は読んだことないから今度読んでみよう。2014/08/03

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