NHKブックス
マヤ文明を掘る―コパン王国の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910863
  • NDC分類 256
  • Cコード C1322

内容説明

だれもがまさかと思った…。遺跡中心部アクロポリスではなく道路建設予定地から、大型ヒスイ製品を伴った王墓を発掘!世界的な大発見として注目を集める中で第一線の考古学者が、掘りながら考えさらに掘っていく発掘のプロセスを紹介。いかなる栄華をきわめた文明だったのか、16代続いたコパン王朝の実態は、ヒスイ、黒曜石など稀少品の交易ネットワークはどのように機能していたのか、さらに738年のコパン王斬首事件のもつ意味、など解読の進むマヤ文字や最新発掘成果から、失われた文明の姿を生き生きと描き出す。地理的周縁に位置するコパン王国の盛衰からマヤ文明全体がなぜ滅んだのか、その真相に大胆に迫る知的興奮に満ちた一書。

目次

第1章 マヤ文明への招待
第2章 芸術の都コパン
第3章 周縁から中心を見る
第4章 コパン「王墓」の発掘
第5章 発掘を推理する
第6章 コパン王国の興亡
第7章 マヤ王国はなぜ滅んだか?

著者等紹介

中村誠一[ナカムラセイイチ]
1958年山梨県生まれ。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。マヤ考古学者。専門は考古学によるマヤ文明史、マヤ文明論、世界遺産の修復保存。ホンジュラスのコパン遺跡で発掘調査及び修復保存活動に従事すると同時に、グァテマラのティカル遺跡で、北のアクロポリス保存のための予備調査等を行なっている。2006年ホンジュラス大統領より文化功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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