内容説明
2000年を経ても色褪せない赤い色。シルクロードに残された多くの発掘品に触発されて、その赤は何で染められていたのかを追う。染色家である著者は、アカネ、紅花、スオウ、ラック、ケルメスなど古くから使われている赤の染料で作品を復元することをタテ糸に、東西の書物に記されていることをヨコ糸にして、染料のきた道を大胆に推理する。
目次
序章 砂漠とラクダ
第1章 シルクロードを渡ってきた布
第2章 祈りをこめた赤の布地
第3章 墓からのメッセージ
第4章 砂漠に眠る帽子の謎
第5章 日本から中国へ
第6章 海の道から
第7章 シルクロードと奈良を結んだ染織
終章 花ひらく