出版社内容情報
今日の城郭研究は,文献史学・考古学の研究成果・手法の影響で加速的に進展している.本書は,中世から近世にかけた城郭構造の変化,さらに同時代における地域的な城郭のあり方の差異を把握し,社会構造や権力構造の特質を明らかにする.
内容説明
信長・秀吉・家康による天下人の居城はいかに成立し、日本列島の近世城郭にどのような影響を与えたのか。草木に埋もれた城跡の踏査と発掘成果から城郭構造を解明し、中世から近世にかけた城郭の展開に歴史を読み解く。
目次
1 城郭研究の視点と方法(中世城郭研究の歩み;縄張り調査の意義と方法;城郭による歴史研究)
2 城郭構造の変遷(室町期城郭の系譜;守護所から戦国期拠点城郭へ;織豊系城郭の成立;集大成としての江戸城)
3 城郭と地域社会(戦国期城郭の地域性;村の城をめぐる5つのモデル)
4 城郭と戦い(中世の戦いと弥生の戦い;日本とヨーロッパの城と戦い)
織豊系城郭体制の成立
著者等紹介
千田嘉博[センダヨシヒロ]
1963年愛知県に生まれる。1986年奈良大学文学部文化財学科卒業。国立歴史民俗博物館考古研究部助手・助教授を経て、奈良大学文学部文化財学科教授、大阪大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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