出版社内容情報
本書は,母子関係を,母から子,子から母という二方向的なものと捉える立場にたち,乳幼児の個性とはどんなもので,発達においてどんな役割をもっているか,またそれは母親にどのような影響を与えるかなどを,豊富な具体例を織り込みつつ述べていく.
内容説明
本書は、母子関係を、母から子、子から母という二方向的なものと捉える立場にたち、乳幼児の個性とはどんなもので、発達においてどんな役割をもっているか、またそれは母親にどのような影響を与えるかなどを、豊富な具体例を織り込みつつ述べていく。
目次
「乳児期」研究の新しい展開
「乳児」の個性とその役割
母親からの影響の再検討
母親へのアタッチメントの問題―日本の母子関係の特徴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
8
発達心理学に門外漢だからなのかもしれないが非常に興味深かった。乳児期の研究の始まりや社会的背景から、最新(1990年著)の研究レビューまでたどることができる。一般的に育児において母親の影響が問題視されるが、新生児にも生得的な個性があり、哺乳や排泄、睡眠が不規則で予測がつかず育てにくいタイプがいることは知っておいてもよいだろう。この「難しい」子と母親の関係次第で、後々に与える影響は大きい。新生児はまっさらな存在ではなく、それぞれ気質があることは、育児に関わる者は念頭に入れておいた方がよいかも。2013/08/13
ブルーハート
4
本書タイトルの子どもの個性というよりは生後2年間を中心にした母子関係について述べたもの。30年前の母子関係研究を垣間見ることは出来る。2019/02/24