出版社内容情報
「ちゃんと、さよならをしよう」
別れをちゃんとすることの大切さ―。
大切な人の分を生きることはできなくても、大切な人のために生きることはできる。
『天国映画館』の著者が贈る、不思議なあの世のを走る天国行きのバスに乗った人、乗り合わせた人の最後の別れを描く、書き下ろし連作作品集。
【目次】
内容説明
荒野のただ中にある古びたバス待合所。なぜ自分がここにいるのかわからない緑川佳奈は、やって来たバスに乗った。車掌が「天国行き」と告げ、自分は死んだことに気づく彼女だが、次のバス停から思わぬ人物が乗ってきた。そして、その次も―。天国への旅路に存在するという、現世と繋がる不思議なバス。そこで待ち受ける思いがけない再会、招かれざる客の出現、そして、大切な人との別れ―。
著者等紹介
清水晴木[シミズハルキ]
千葉県出身。2011年、函館イルミナシオン映画祭第15回シナリオ大賞で最終候補作に残る。15年、『海の見える花屋フルールの事件記―秋山瑠璃は恋をしない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Karl Heintz Schneider
42
死んだ人だけが乗れるという天国行きのバス。行き先が分からず彷徨っている人のそばにスッと停まり、天国まで送ってくれる。でも単なる天国への送迎バスじゃない。天国までにいくつかの停留所に停まり生前に親しくしていた人が乗ってくる。死ぬ前にきちんとお別れを言うため、それがこのバスの本当の目的。でも中にはお別れしたくないと駄々をこねる人もいて・・・。なまじ「再会」してしまったばっかりに名残惜しくて別れられなくなってしまう。むしろ会わない方が良かったのではとも思う。2026/04/24
よっち
23
死後天国へ行く人が乗る天国行きのバスを舞台に、そこでの出会いと別れが描かれていく連作短編集。沖で溺れていた少女を助けようとして、見え覚えのないバスの停留所に立っていたシングルマザー。そこで止まったバスの車掌から天国行きのバスであることを告げられた彼女が、バスで元夫と再会するところから始まり、双子の弟を失った男性、妻を亡くした夫、親友を失った少女など、死者のことを思い出した人間と、互いの人生を振り返りながら死を受け入れてさよならするためのかけがえのないひとときが描かれ、そこから繋がる結末もまた印象でしたね。2026/03/20
RRR
20
「天国映画館」の著者が贈る、もう一つの天国関係の連作集。先に言っておきます。「天国映画館」は予め読んでいると、かなり楽しめます。天国行きのバスに乗っていると、思い入れのある知人関係がその人物に会って、お別れをすることができる。 何と言うか、本当の別離を体験するためには、こういった展開が必要だと思う。そうすることで、当初はつらかった現実も、やがては本当にさよならして、悼むことができるーー。この著者さんは、想像力が豊富なんだなぁ、と思うとともに、引き出しが多い作家さんだな、と思いました。2026/02/22
達ちゃん
17
疲れた時は清水さん。今作もすごくほっこりさせてもらいました。2026/05/10
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
16
うーん。もっと感動できるお話かと思ってたんだけど、実に軽い。どちらかというと児童書みたいな感じ。天国手前で降りなかった人の先行きも、それじゃないだろ…って感想で。設定もよくありそうだし。他の方の感想を読むと、全然違う意見なので、こんな感想は私だけかも💦私にはとにかく残念な一冊だった。2026/05/24




