新潮新書<br> 真っ向勝負のスローカーブ

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新潮新書
真っ向勝負のスローカーブ

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  • サイズ 新書判/ページ数 201p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100161
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

遅い直球とスローカーブとフォーク。この三種の持ち球だけで、歴代16位、2041の奪三振を記録した細腕左腕、星野伸之。その緻密な組み立て、勝負術を大公開。球種論、投球論、配球論、そして、門田、落合、清原、松井、高橋ら強打者・好打者との名勝負、福本、山田、村田ら伝説の名選手から学んだこと…。野球小僧だった、すべての大人のための最上級の野球講座。

目次

第1章 野球は投手のためにある(投手という仕事の特性;普通の投手が生き残るための条件 ほか)
第2章 コントロールは投手の命(基本はアウトロー;ブルペンでの“ナイスボール”に要注意 ほか)
第3章 ド真ん中で打ち取る“86kmのテクニック”(松井秀喜を悩ませたド真ん中のストレート;全球ストレート勝負で清原和博に完勝 ほか)
第4章 メンタル・テクニックで裏をかく(気分はいつも、真っ向勝負!;投手の仕事は「ピンチを抑えること」だ ほか)
第5章 あの名監督・名選手、この名勝負(野村克也監督が認めた『野村の考え』の誤り;仰木彬監督の哲学は「野球への謙虚さ」だ ほか)

著者等紹介

星野伸之[ホシノノブユキ]
1966(昭和41)年旭川市生まれ。野球解説者。旭川工業高校卒。84年ドラフト5位で、阪急に入団。オリックス(球団名変更)を経て、2000年、FAで阪神に移籍。02年秋、引退。176勝140敗2S。2041奪三振は歴代16位。最高勝率賞を二度獲得(89、96年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

60
著者はオリックスや阪神で活躍、その後コーチを歴任、野球解説者で野球評論家の星野伸之氏。この本は現役引退後の2003年に出版。遅い直球とスローカーブとフォークだけで三振の山を築いてきた左腕が、ピッチングの組立てや球種・配球の勝負術を綴った一冊。落合・清原・松井といった強打者との名勝負や、福本・山田・村田など名選手から学んだことを振り返ります。引退直後ということで、現役投手目線に近い解説はとても興味深いものがありますね、今年の野球観戦がより楽しめそうです。2023/01/12

ジェンダー

36
野球の入門書のようでわかりやすく書かれています。引退したからと行って自分がどういう感じでプレーしていたかを全てさらけ出せるわけではないと思いますが少なくとも投手というのはどういった気持ちでプレーをしているのかがわかります。星野さんは球種もそんなに多くなく、ストレートも決して速くはないけれど、いかにコントロールとどう投げるかが大事かというのは知りました。球種は多いに越した事はないと思っていたけれど多いからといって必ずしも良いと限らない事をわかりやすく説明されていて良かったです。2014/01/03

kawa

30
最速135㎞の速球と86㎞のカーブで、19年間で176勝、2041奪三振を為した星野伸之投手の独白新書。「球種は少ないほどいい」「日本シリーズ会心の一球は、二死満塁からのボール球」「不調時に先頭打者を出塁させる高等戦術」等、選手との駆け引きや心の持ち方の数々に驚愕。パワフル野球も良いけれど、インサイドワーク 野球も解っての野球の魅力なのだろう。星野さんの解説でじっくり観戦してみたいものだ。投球を捕手に素手で取られた話には笑わしてもらった。でも、これも凄い話しかも。2022/09/27

yutaro sata

28
プロの投手のボールは、上でも下でも平均から外れていることが大事だとどこかできいたことがある。星野さんも、逆にプロの世界だったからこそ86キロのカーブが大きな意味を持ったと考えている。 それからプロは配球の読み合いの世界なので、そこを上手くしのぐことでなんとかやってきたという分析も面白い。アマチュアや新人のようになんでもかんでも振り回す世界だったら逆に厳しかったろうとも。 練習法で、ボールがしっかり指にかかっていることを確認するために、あえて緩いボールを放ってしっかり遠くまで届かせるようにしていたらしい。2023/03/29

けんとまん1007

25
想い出した。星野投手の独特のフォーム、そして、あの投球。スピードの差というもの、投球術というものを考えさせられる一人だった。その秘密が淡々と述べられている。その中で、ここに書かれているたくさんの選手のカラーが思い白い。実際に対戦した選手の場合、そこから感じ取ったものが特にそう思う。最近は、特にスピード(球速)や変化級の多様性が言われるが、その真逆の選手でもあるのがいい。いろんな選手がいるからこそ、面白い。2015/04/23

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