新潮文庫<br> 黒い雨 (改版)

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新潮文庫
黒い雨 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101034065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あの20世紀最大の悲劇を、坦々と、静かな語り口で後世に伝える――小説の力だ。

一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨のなかを人々はさまよい歩く。原爆の広島――罪なき市民が負わねばならなかった未曾有の惨事を直視し、“黒い雨”にうたれただけで原爆病に蝕まれてゆく姪との忍苦と不安の日常を、無言のいたわりで包みながら、悲劇の実相を人間性の問題として鮮やかに描く。被爆という世紀の体験を、日常の暮らしの中に文学として定着させた記念碑的名作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

621
再読。74年目の8・6の日に。小説は重松、妻のシゲ子、姪の矢須子を中心に、彼らの8・6の日、及びその後の動向と手記を中心に語られる。現在の福山市に生まれ育ち、戦中は東京にいたと思われる井伏が拠り所としたのは、小説中にも描かれる、膨大な数の被爆者たちによる手記の数々である。ピカ、爆風、火災と続く被災の状況が実に生々しく描き出されてゆく。しかも、それは単なる統計には決して現れては来ない、被爆者たちの生の体験である。また、本書が描いたのはそれだけにはとどまらなかった。すなわち、いわゆる原爆症をも視野に入れて⇒2019/08/06

279
残酷でした。その一言につきます。しかし、現実なんですよね。悲惨すぎです。

こーた

276
ポリフォニック。重松は自身の「被爆日記」の完成を目指して、姪の日記、妻の日々の記録、医者の手紙、人々の話などのさまざまな声を聞き、取り込みながら原爆投下という未曾有の体験を描いていく。鯉を育て、お経を覚え、炭を探して廃墟の街を彷徨う。原爆が落ちて終わりではなく、その後も人びとは暮らさなければならない。生活をていねいに描くことで、現実を乗り越えようとする。描写に圧倒される。それでも現実の悲惨さの、千分の一も描けていない、と重松は嘆く。被爆小説であると同時に、ことばの小説でもある。記録することの意味を考える。2021/08/20

yoshida

266
いつかは読まねばならないと思っていた作品。日本国政府が外交の末に選択した対米戦争。最初から自国の力だけでは勝算の見込みが無かった戦争は、空襲で都市が焼かれ、国土である沖縄県が奪われ、敗北は自明でも大本営は抗戦を唱えていた。その間に原子爆弾が完成し広島市に投下された。広島市は一瞬で死の街となる。本作では8月5日から8月15日の敗戦までの広島市の様子を淡々と描く。人類は自らの文明をも滅ぼす悪魔の兵器を造り、一般市民も無差別に虐殺した。核兵器は廃絶しなければならない。世界にそう発信し続ける事が我々の使命である。2016/08/02

小梅

250
戦後70年の節目に読めて良かった。戦後生まれの私でさえも、原爆投下後の屍体の山、群がる蝿、匂いまで感じるようだった。辛くて読むのに時間がかかりました。75年は草も生えないと言われた原爆。実際には1週間後の終戦の日には草の若芽が生えていたと…2015/08/11

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