出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/カレー勝負・1?9(インド料理、マッド・クラブのカレー、豚のバラ肉のカレー)●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/川遊びに来ていた山岡たちだが、いざ食事のカレーを作る段になって大騒ぎ。みな、それぞれに自分のレシピを持っていて、お互い絶対に譲ろうとしないのだ。翌日、カレーで仲たがいしたら、カレーで仲直りするのが一番、とばかりにカレーショップの「マイダス王」を訪れると、入口に休業の張紙が。中では店主の栃川が落ち込んでいる。実は1週間前に海原雄山が突然現れ、「カレーとは何か? カレー粉とは何か? そしてカレーは米の飯と食べるのが正しいのか?」と3つの質問を投げ掛けたというのだ。自分の仕事に関わる根源的なこの質問に、ひとつとして答えられなかった栃川は、それ以来すっかり自信を失ってしまったのだ。そして後日、「次の究極VS至高のテーマは、カレーではどうだ」と雄山から提案がなさ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹城 俊之介
66
大衆的な料理ほど、実は奥深く底が知れない。カレーライスとラーメンは、外国から入ってきて日本風にカスタマイズされ、またたく間に日本人に浸透した料理の双璧です。言い方悪いですが、日本料理界の侵略的外来種みたいな存在。今回は一冊まるごとカレーがテーマ。 海原先生が街のカレー屋に投げかける「カレーとはなにか?」。カレーの定義に対する疑問。ちょっと無茶ぶりな気もしますが、その謎の解を求めて、インド・スリランカへ向かう東西新聞軍団&街のカレー屋! 日本のカレーもいいけど、インドカレーもいいよね。欧風もいいよね。2021/07/23
めしいらず
41
一冊まるごとカレー三昧。インドやスリランカで使われている数多のスパイスの羅列には正直閉口。味わいが想像しにくいので、今一つ楽しめなかったけれど、その組み合わせによっていかようにも変化しうる、とても奥深い世界であることはよくわかった。究極と至高の対決の行方に、何だかはぐらかされた感あり。「カレー勝負」2014/11/21
再び読書
19
まさかカレー粉がインドに無く、英国の産物とは、まさに目が鱗のインドカレー対決。その昔胡椒欲しさにイギリスが東インド会社を作り、インドを手に入れたかったのが、よくわかるくらいスパイスが豊富で使い方にインドが長けているのが理解できる。また、鰹節ににたモルジブ・フィッシュや、梅干に似たアムチュールが活躍するのも、日本人としては面白い。世界はまだまだ広くそこが深い。貪欲に学び、その文化を尊重することが大事なのがわかる。2014/04/15
活字の旅遊人
10
インド周辺はいいなあ。
Riopapa
9
カレー対決。ここまで行くともはや大衆の食べ物ではない。2016/04/28