内容説明
綾辻行人初の短編集。妖しくも美しい七つの怪奇・幻想譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里愛乍
55
綾辻さん2冊目。前回読んだ本もホラー系でしたが、この方の怖さには一概にはいえない独特さがありますね。妙に生々しいというか、怖さよりも妖しさにぞくぞくするような。この短篇集の一作一作には必ず由伊という女性が絡んでいて、そのせいか作品そのものがやけに艶っぽく感じられます。湿地帯のように纏わりつく気持ち悪さ、厭らしい読後感を思う存分楽しみました。次は館シリーズを読んでみたいと思います。2016/02/02
*maru*
36
綾辻作品17冊目。〈由伊〉で繋がる短編集(全7話)装幀(京極夏彦)。綾辻さんらしいなかなかハードな作品集。『再生』私はひたすら待ち続ける。身体から、新しい首が生えてくるのを。嗚呼…そっちだったのか…。『呼子池の怪魚』池で釣り上げた奇妙な魚。変化する魚がやがて…。『特別料理』スペシャルな料理を提供するレストラン《YUI》。ご丁寧にメニューの紹介があるが、無理だ。想像するだけで無理だ。あっ、でもイナゴだけ食べれるな。ラストもゾッとします。この3篇が特に面白かったかな。これ読んでたら耳鳴りが…。怖いんですけど。2018/01/30
鈴
24
7つのホラー短編集。「再生」「特別料理」「鉄橋」が印象強かった。特に「特別料理」はグロくて気持ち悪い。あまり趣味のいいものではないが、綾辻さんのホラーは好きだ。2013/05/06
土瀝青
21
図書館本。『呼子池の怪魚』が良かったです。どれも、少しずつおもむきのちがう短編が7編。ひゃー、グロいなと思う箇所も多かったので、挫折するかと思いましたが、最後まで読んでしまいました。2016/10/06
Yumi
14
図書館本。 ゾッとするけどさすが綾辻さん、よく出来てる。 短編で読みやすくてページをめくる手が止まらなかった。 お気に入りは「特別料理」「人形」「眼球綺譚」2019/03/31