内容説明
一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、六月六日、四十四歳になる小田原静江に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静江は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第一作、待望の文庫化。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。現在、某国立大学の工学部助教授。1996年、『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
271
タイトルの黒猫がキーでなかったのにはやられましたが、きっと何かのメタに違いないと思ってます。相変わらず高度な仕掛け満載で十分に楽しませますし、語り手の三人称が最後に明かされた時には膝を打ちました。2022/09/10
勇波
262
満を持して『V』シリーズに突入。久々の素敵小説に大満足です。本作自体がまだシリーズの序章っぽい作りになってるので今後がめっちゃ楽しみ。紅子さんも犀川先生に輪をかけてミステリアスで、他の面々も魅力的なキャラ揃い。誰が主役でも構わん感じ。この物語のある意味『動機なき殺人』を人間の尊厳にまでに昇華させ納得させられる手腕にはもはや脱帽です。これも犀川先生が言い続けてた綺麗で単純な形なのですね。ともあれ次巻以降に早くも大きな期待が出来る一冊になりました。スカートから繰り出す練無君の必殺キックを早く見てみたいのだ★2016/07/19
さばかん
210
いや~そう来たか~。 面白かった。 いや~まさか探偵が推理しないとは思わなかった。 まさか探偵役がいないとは思わなかった。 そう来てしまったかーって感じ。 信じていたのに……。 とっても良いキャラクターたちですので、このシリーズも楽しめそうです。2017/05/22
カメ吉
156
『V』シリーズ第1弾!面白い! 数学的要素もあるけど話の展開も出てくる登場人物もゆるい感じで楽しく読めた。事件としては血生臭いし謎解きも本格的でしたが瀬在丸紅子をはじめ「阿漕荘」の面々、元執事さん、元亭主などの良い感じの緩さが面白かった。瀬在丸紅子さんの息子の名前?あだ名の『へっ君』に妙にハマってしまった。2019/11/07
nobby
156
S&Mの余韻残すままVシリーズへ♪「わからない」「意味なんか何もない」そんな呆れるほどの潔さで物語閉じるのが見事だ!保呂草潤平・小鳥遊練無・香具山紫子・瀬在丸紅子、この主要メンバー4人の突飛な名前に加えて、それぞれの個性が強烈過ぎる(笑)エピローグまで読んで、なるほど実質エピソード0なのだと気付かされる。毎年ゾロ目の日にゾロ目の年齢の女性が殺される真相は如何に!?推理をあまり示してくれず思わせぶりな犀川に比べて、癖が強いコミカルな会話で繰り広げられる謎解きが楽しい♪ばら撒き放題の伏線に何と心惹かれるのか…2019/02/19
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