講談社文庫<br> 前田利家〈上〉

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講談社文庫
前田利家〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062635929
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦国の世を生き抜くバサラ武者・前田利家の華麗な生涯を描く傑作長編。天文七年、尾張荒子城主の四男として生まれた利家は、織田信長の小姓として初陣で二つの首級をあげ、近習に加わる。信長の勘気を蒙るが桶狭間合戦の手柄により許され、その後ライバルの秀吉とともに着々と出世の道を登るのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はちこう

6
前田利家は、今まで読んだ本の中では脇役的な存在で、一般的にもあまり人気が高いほうではない戦国武将という印象。槍の名手だったことや、信長近侍の拾阿弥を斬殺して浪人になってしまったエピソードは有名だ。上巻の山場はなんといっても「賤ケ岳」。秀吉と勝家の間で揺れる利家は、最終的に勝家を裏切ってしまう。利家が敗走する勝家を城に迎え入れる場面は、利家の情と勝家の懐の深さが感じられて感動的だった。末森城の戦いで佐々成政に勝利したところで上巻終了。利家の視点で描かれる戦国時代もなかなか面白い。2022/04/17

東森久利斗

2
前田利家感をあらたにする、織田・豊臣時代のスピンオフ、荒々しく躍動感溢れるバサラ武士の生涯。両ヒーロー伝記では語られることのない史実やエピソード、伝承が豊富、歴史好き読者のウンチク欲求をも満たす。2020/08/13

とっく~。

2
前田利家の人間ドラマと言うよりは戦歴を追うという印象。若い頃からの秀吉との交流や妻のまつとの二人三脚のエピソードはほとんど描かれていないどころか秀吉を恐れて祈祷したり、まつとの関係が冷えていたり大河ドラマのイメージとは違っていた。2019/03/28

うたまる

1
「孫四郎(前田利家)は惣身肝玉でや。末おそろしきバサラ者よ」……戦国時代、徳川家に次ぐ加賀百万石を築き上げた前田利家の伝記。豊臣政権下での政治的な活躍はよく知られているが、それ以前の武功に疎かったので青壮の歳を描く上巻は愉しく読んだ。どうやら彼もマッチョ型の武将だったようだ。さて、本書の著者は先般身罷られた津本陽氏。爽快感溢れるエンタメ路線ではなく、史料を駆使した重厚感あるリアリズムが特長。本書でもそのスタイルは健在で、秀吉と親しかったとの説が一般的だが、実はビビッて神社に祈祷を依頼していたとか。面白い。2018/09/08

KAZ

0
たぶんこれで津本さんとはお別れしました。なんでこんなに資料を並べるんだろう。

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