内容説明
手塚治虫の何が具体的に新しかったのか?なぜ戦後日本という時・場所に生まれ、かくも洗練された表現技法を手にするに至ったのか?「手塚治虫」という天才の膨大な発明群を一コマ一コマ精査し、ストーリーマンガの起源に遡行する。
目次
第1章 手塚以前の漫画と戦後の漫画状況(手塚以前の漫画;先行する児童文化 ほか)
第2章 アニメ、映画、SFと手塚マンガ(アニメの影響;映画の影響 ほか)
第3章 手塚はマンガの何を新しくしたのか(演劇の影響;手塚の斬新さ)
第4章 ストーリーマンガの方向性(『漫画少年』;劇画との葛藤 ほか)
著者等紹介
竹内一郎[タケウチイチロウ]
1956年福岡県出身。横浜国立大学卒業。博士(比較社会文化、九州大学)。九州大谷短期大学助教授などを経て、現在は著述業、九州大谷短期大学非常勤講師、東京工芸大学非常勤講師。創作には「さい ふうめい」の筆名を使う。筆名での著書に『戯曲 星に願いを』(五月書房、文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作)、『哲也 雀聖と呼ばれた男』(原案担当、講談社、講談社漫画賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
5
2006.04.04 横浜国立大学 1956生まれ 福岡出身 東京工芸大学 非常勤講師 P257 坪内逍遥 近代文学の始まり 言文一致 三遊亭円朝 落語の速記本 立川文庫ー絵物語ー 紙芝居 マンガ 物語文学 文学 マンガ 言葉=限定的手法 性に関しては触覚が大きい 人間そもそも非合理的なものに振り回される存在 日下翠(九州大学教授) 論文 清水展(九州大学教授) 2006/04/05
takao
2
ふむ2022/07/11
鼻毛カッター
2
『誕生!手塚治虫』と結論がほとんど一緒。論の進め方も、新宝島の冒頭の疾走に対する評論が『誕生!』とほぼ一緒だったり。この本のほうが『誕生!』より7年くらい後発のわりには新鮮味が無いというか。あとこれまでの漫画評論は的外れとか、ラブレターに過ぎないとか斬って捨てているわりには、その論拠を示さないとか、うーん。2011/02/27
涼
1
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2006/04/post_8b37.html2017/05/11
samandabadra
0
映画的手法に関する事細かな分析が非常に参考になった。2016/09/10