内容説明
共に働き、共に暮らし、共に支え合う社会へ
長らく難民支援に携わっている著者が、いま、若者に伝える。多くの外国人がなぜ日本に来るのか、なぜ来ない(来られない)のか、何を求めているのか、私たちはそれに応えられているのか、日本の難民支援の歴史と現状、そして多文化共生に向けた課題を語る。
多様な文化的・政治的背景を持つ外国人と、多様化する日本人がこの日本という空間で、一緒にどのような社会を築き、どのように暮らしていくのか…。
その中に難民制度を当てはめて考えることが大切なのだと気付かされます。
本書「はじめに」より
目次
はじめに
序 章 難民を助ける会と私
第1章 外国人とは誰のこと?
第2章 外国人労働者とは誰のこと?
第3章 難民とは誰のこと?
第4章 日本の難民受け入れ政策は?
第5章 難民に選ばれない国? ニッポン
第6章 「入管」とはどんなところ?
第7章 多様な人々が共生できる社会へ
おわりに
主な参考文献
《Column》
技能実習制度はそんなに悪い制度だったのか?
東西冷戦期の「難民」と、現代の「難民」
生命がけで海を渡る難民たち
ドイツにおける移民/難民との共生
「難民」という新しい言葉
「誰が難民か」を誰が決めるのか?
「助ける側」と「助けられる側」は一瞬の巡り合わせ
聴覚障がいをもつウクライナ避難民の受け入れ
試案―在留資格を復活させる
ワールドカップと亡命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
0
ふむ2025/08/11
みーあ
0
★4 外国人の就労支援をし始めて、興味を持って手にした。277頁「生活・就労ガイドブック」は初めて知った。ダウンロードして目を通してみよう。291頁『難民の方々がこんなにも渇望していた自由と民主主義と人権を、法の下の平等や公正な社会秩序を、私たちは生まれた時から当たり前に享受し、そのありがたみを忘れてしまっているのではないでしょうか。そして、法律を守る、自由と平和を維持することに心を配り努力する、困った人がいたら親切にするなど、ごく当然のことを、もう一度振り返るべきではないでしょうか。実は異なる文化を持つ2025/05/19
らすた
0
自分の思い込みに気付かされました。日本の難民・移民について、制度に関わることは今さらできませんが、地域・草の根レベルで何か力になれないものかと感じました。2025/02/28
Ahmad Todoroki
0
難民問題や外国人労働者問題に関心のある人に一読推奨。本書で展開される「べき論」には様々な立場から批判があると思われるが、日本における難民受け入れと支援の歴史、更に審査の現場をできる限り平易な言葉で語った本は意外とないので、参考になる記述が多数ある。少なくとも観念的な本ではないので、本書を議論のたたき台にすることが可能です。多分後日再読します。2025/02/20
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