下流志向―学ばない子どもたち働かない若者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062138277
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0095

内容説明

リスク社会に生み出される大量の弱者たち。“自分探し”の果てに。学力低下、ニート増加の深層。

目次

第1章 学びからの逃走(新しいタイプの日本人の出現;勉強を嫌悪する日本の子ども ほか)
第2章 リスク社会の弱者たち(パイプラインの亀裂;階層ごとにリスクの濃淡がある ほか)
第3章 労働からの逃走(自己決定の詐術;不条理に気づかない ほか)
第4章 質疑応答(アメリカン・モデルの終焉;子どもの成長を待てない親 ほか)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程を中退後、同大学人文学部助手などを経て、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっさん

163
★★★★★ 教育評論家ですら目を反らしていた学びの現状を明文化している刺激的な教育書。「これを勉強して何の意味があるんですか」と問うことで自らの成長を妨げ、未来を売り払っている・・・なるほど。2019/01/26

マエダ

96
ラディカルな問いに対する嘆きとも皮肉とも取れる著者の意見は面白い。労働はオーバーアチーブといったところは自分にも当てはまる箇所もあり、仕事に対して褌を絞めなおさねばならない。2016/11/21

ねむねむあくび♪

71
再読。この本が書かれてから10年以上。平成が終わろうとしている年。今なら内田樹氏はどんな風に時代を論じるのだろう。自己責任と等価交換は浸透し、若者たちは物心つかないうちに搾取され続けて、大人になり親になっている。わかったフリをして読み飛ばす能力が、ネットを通じてさらに加速しているそんな時代を。2019/01/18

ヒデミン@もも

39
約10年前の本。ニートそんな言葉があったなと過去になりつつある。最近の内田樹さんの教育論を読んでないからわからないけど、ゆとり世代の終焉をなんと語るのだろう。そんなこと考えながら読了。 2016/06/15

みんと

35
若者の等価交換的な思考があたりまえになっている。 学問にもビジネスマインデッドな主張を持ち、「それは、何の役に立つのですか?」と平気で呆れた質問をするらしい。 謙虚さはひとつも無い。 役に立つと立証されなければ学ぶ事をやめるのだろうか? 家庭の中で誰が一番、不快カードを持っているか、その上位者が家庭の形成に貢献し優位だなんて。 子供も家庭の中での生産性は全くなく、塾に行き勉強をするのみ。 そんな家庭の中で、各々が疲労や不快を誇示し役割を全うしたかのようにポジションを守っているなんて寒々としてくる。2015/12/03

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