海の歌う日 - 大杉栄・伊藤野枝へールイズより

海の歌う日 - 大杉栄・伊藤野枝へールイズより

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062019170
  • NDC分類 916

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みねたか@

26
松下竜一氏の「ルイズ 父に貰いし名は」で描かれた伊藤ルイさんの自叙伝。福岡の漁村で無政府主義者の子として好奇や敵意の眼の中で育ち家庭を持った。前半生は目立たない自己主張をしない人。それでも祖母から受けた溢れるほどの愛情と海と砂浜の解放感でまっすぐに成長した。後半生,在日朝鮮人被爆者支援,反戦運動などの社会活動に積極的に取り組んだ。転機は松下氏の取材。自分の生をさらすことにより自分を解き放つという覚悟に感嘆する。市井の人。周囲の人を愛し,自分の生にしっかり向き合った人。暖かく穏やかな気持ちになる。2020/06/30

はる

12
市民活動家伊藤ルイさんの自叙伝。松下竜一著「ルイズ 父に貰いし名は」を読み本人の著があると知った。回顧というには余りにも現実的で揺るぎない文章だった。活動すれば当然さまざまな難局に直面し苦しむにちがいないだろうが、一本の線を見つめ、それが当たり前のわが身体として書かれている、そのように読んだ。時代的な事件で云えば、記憶にあるものもある。幾つかの冤罪事件にも触れてあった。在日韓国人被爆者の手帳取得は記憶に薄い。それらを知ると彼女の時代と自分の時代がどこかで繋がっている、そのように感じる読書だった。2022/08/04

Sin'iti Yamaguti

1
伊藤野枝の生涯を描いた小説『風よ あらしよ』から、その娘である伊藤ルイに興味が移った。大杉栄と伊藤野枝の子として生まれたという重みは彼女にとって十字架のようなものだったかもしれないが、ある日、その呪縛から解放されていく。ルイ(元の名はルイズ)の反戦平和や反差別への熱い想いと行動のみならず、自然に対する豊かな感性は土着の民のなせるわざなのだろうか。2023/07/05

hisakodosu

1
親を歴史書で知るという稀有な育ちかただが祖母の愛でたおやかに生きられた。様々な偏見にも屈せず。2016/07/10

猫草

1
大杉栄と伊藤野枝の娘の一人の書いた本。彼らの娘として生きることが淡々と描かれていた。2011/08/25

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