内容説明
元首にして軍・行政府のトップ。独自のブレーン体制。CIA・通商代表部などの支配。議会・最高裁とのバランス、政策決定プロセスから最強権力に迫る。
目次
1 ホワイトハウス―大統領の権力基盤(大統領の資格と任期;ホワイトハウスと補佐官たち;大統領の生活)
2 チェック・アンド・バランス―大統領の権力範囲(議会とのつな引き;行政特権と大統領の弾劾;最高裁判所の大きな力)
3 ポリシー・メーキング―意思決定のプロセス(政策決定過程と大統領の気質;外交・安全保障政策の変遷;経済・社会政策の展開)
4 オーバル・ルームへの道―予備選挙から一般投票まで(映像の選挙戦;2大政党本位の選挙;候補はこうして決まる;選挙人制度の功罪)
感想・レビュー
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ジュンジュン
2
大統領を中心に、議会(立法)と連邦最高裁(司法)の権能にも触れつつ、最高権力の構造とプロセスを概観する。88年刊なので、ニクソン、カーター、レーガンがよく引き合いに出される。なぜ、二大政党制と選挙人を使った間接選挙(大統領選)なのか?の説明はすっきり納得(アメリカの多様性と連邦制)。2018/01/20
ゴリゾウ
0
国民の多様な、しばしば二分される政治的立場を、一見、一つにまとめてしまうような機能を、選挙人制度は持っていいるのだ。(直接選挙法をとると)二大政党制が現在より弱まってしまうからである。(P210)#551/飯沼健真(たけとも)1992/02/29