電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ

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  • サイズ B6判/ページ数 156p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048837903
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

長野県立こども病院(長野県・豊科町)には、長期入院している子どもたちが学ぶための院内学級があります。本書におさめられているのは、小さな身体で精一杯、病気と闘いながらも、院内学級では仲間と楽しく学ぶ子どもたちの輝く言葉です。行間から、「命」と向き合わずにはいられない日々の中で、子どもたちが息が詰まるほど激しく“闘う”姿が伝わってきます。

目次

子どもたちの言葉
子どもたちと共に
いつも笑顔でいられるように
思い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

263
重い病と闘い、懸命に生きる子供たちの詩や絵を1冊にまとめた、こども病院からのメッセージ集。表紙の絵は、本のタイトルにつながる『命』という詩を書いた宮越由貴奈さん(小4)の作品だそう。4歳~高校2年生までが紡ぐ魂の叫びはとても涙なしには読めません。その魂の叫びは慈愛に溢れ、今生きていることへの感謝が綴られる。不思議と病への恨みがなく『僕には病気が必要だった』など、驚くほど美しく澄んだ心の持ち主達が一日一日を必死に生きている!命を命がけで繋ごうとする天使の様な彼らのためにも、お願い!命を粗末にしないで‼️🙇2019/05/22

よこしま

44
電池が切れるように、命もいつかは切れる。でも取替えはできない。◆冒頭の小学4年・由貴奈さん(故人)の「命」という詩から、叩きつけられた感じでした。僕には眼の疾患がありますが、生命を脅かすレベルではなく、こんなに幼い子が必死に生きている姿を見ると、切ないです。◆また、終盤の他のお母さんの「親の思い」という詩。羨ましくも思う彼女が、大笑いでなくても、いつも微笑んでいられる瞬間瞬間を大切にしたい。この訴えも強く衝撃が。◆可哀想と思うのではなく、実態を知り、日常生きてることに感謝の意を持ちたいですね。2015/12/17

zero1

40
この本こそ推薦したい!濃縮された「生」がここにはある!長野県立こども病院にある院内学級で出した文集を本に。”命は人間が生きるための電池”という少女の詩は、道徳の教科書に採用されている。この子は病死した。もうひとつ注目したのが、中三男子による「僕には病気が必要だった」「病気が気づかせてくれた」という詩。病気に感謝するこの子は、まさに「達観」だ。彼はその後退院し教育学部に合格。院内学級の先生を目指している。看護師を目指す子がいれば、保育士として病院に戻ってきた子もいる。読メでの登録が271件と少ないのは残念!2019/01/31

けんとまん1007

33
タイトルの意味ががわかった時、いろんな思いが頭の中をよぎった。毎日を、いや、毎時間を懸命に生きる子どもたちの言葉は、とてもストレートに伝わってくる。入退院を繰り返す子、治っていく子、そして亡くなってしまう子。本人だけでなく、ご家族の思いも詰まっている。子どもたちは、大人が考えるよりも、はるかに賢明だと思っている。そんなお互いを思いやるこころも、たくさん詰まっている。これを、どう読みとれるか、自分なりにはリトマス試験紙になるように思う。2019/07/05

puu

28
病気の子供達の詩画集。これはかなり心にきた。子供を持つ親としてやりきれない詩も多い…。しかし「命」を電池に例えて切れるまで精一杯生きようとする詩は、健康で生活できている自分たちの生き方を考えさせてくれて背筋が伸びる。子供達の本音が辛く、亡くなった子供の思いにはやはり涙が出てしまった…。多くの人に手にとってもらいたい一冊。2019/06/26

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