内容説明
男は癒し得ぬ傷を負い、女は人生の再生を夢見て、ひとりの子供を追った。そして、子供は運命の為すがままに生きた―。障害児を通して綴る親子の絆。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クリママ
41
同業者である探偵が殺される。手がかりは1枚の障害児の写真。障害児をめぐる様々な立場の人たちが語る率直な言葉。障害児とどう接していいのかわからない。でも、気にしてるんだ。文章から滲み出るような殺伐としてすさんだ雰囲気が、気付けば温かいものに変わっている。2017/01/14
ダリル
5
知り合いの探偵が殺された。佐竹と探偵修行中の聡子は真相を追う。ただのミステリーと思って読み進めると痛い目にあった。障害をもって生まれた子供について、真正面から向き合った作品だと思う。大人たちが翻弄される様と葛藤が手に取るように感じられた。2025/07/03
May
2
'97読了。なぜこの作品を手に取ったのか、それも単行本だ。全く思い出せないのが悲しい。記録として。ちなみに、本日ブックオフに売却。1997/06/01
玻璃
2
好きな作家さんが作品のあとがきに挙げていたので読んでみた。探偵の殺人事件に端を発した事件は、いつしかある重度障害児を中心に動いていく。それは、登場人物各人の家族の問題を浮き彫りにするものでもある。自分では聡子に感情移入して読んだ。暴走してる?と思わされる行動も、自分でもやりかねないな、と感じられて、親近感があった。障害児をめぐる社会の状況はシビアで、なんともやりきれない。しかし、事件の真相は意外なもので、大変面白かった。2020/10/25
蝉、ミーン ミーン 眠ス
2
十数年ぶりの再読。 初読の際は救いの後に訪れるであろう再度の破滅を信じて疑わなかったが今はただただこの希望を、人の心の強さを信じていたい。2019/03/14
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