角川選書<br> 茶道と十字架

角川選書
茶道と十字架

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047032705
  • NDC分類 791
  • Cコード C0321

出版社内容情報

茶道の様式にキリスト教文化の影響が色濃く残されていると説く。従来から、キリスト教と茶道とのかかわりについては、さまざまなことがいわれてきた。利休キリシタン説や利休の娘キリシタン説などもある。利休はともかく、利休の高弟たちの中に、高山右近をはじめとするキリシタンが多数いたことはまぎれもない史実である.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』105頁、より)

内容説明

茶道の様式に見られるキリスト教の影響については、これまでも断片的に指摘されてきた。本書は、キリシタン大名と茶の湯の関わりあいから、茶道の作法―茶器、茶室とその思想―とミサの儀式にいたるまでをつぶさに検証する。新しい観点から、茶道のもつキリスト教的な側面に光をあて、比較文化論・美学の立場から、その実体を解明する。

目次

第1章 キリスト教宣教師と茶の湯
第2章 利休とその家族―隠されたロザリオ
第3章 利休の弟子と友人
第4章 緑のミサと赤いミサ―東西の崇拝儀式
第5章 聖碗崇拝―陶器と銀器
第6章 建築された抒情詩と凍れる音楽

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シルク

10
う、う、う~む……? 「茶の湯の色んな側面と、カトリックの儀式の色々とって、似てますよね。なんか関係あるんちゃうの~……? いやいや、証拠出てきてませんからね。私の憶測に過ぎませんよ。でもさ~ホラ、やっぱ〇〇ってカトリックと酷似。実はコレってカトリックのアレちゃいます? いや分かってますよ、お・く・そ・くv」……てな感じの1冊だったような。「茶の湯とカトリックは関係があるのかもしんない」という仮説を、「いや絶対ですよ☆」てな感じで突っ走り、「分かってますよ~、憶測ですって」と時々、一応入れとくみたいな。2018/12/15

takao

1
キリスト教の影響2022/05/12

けろ

1
利休の弟子や友人にキリシタンが多い。利休は宣教師に会い、ミサをみたでろうという仮説から、茶道の濃茶の回し飲み、茶巾のたたみ方がイエズス会のミサに類似しており、よって利休はミサから示唆をうけその一部を茶の湯に導入したのではないかという説。2017/08/20

つみれ

1
ちょっと書き方にとりとめがない。例をいっぱい示されて終わったような気もするが、その例自体は興味深い。2010/01/15

ネオジム坊

0
ステンドグラス=多色の陰影 ⇔ 障子=モノクロの陰影 この対比は面白い。建築的な側面に対する言及はやや少なく物足りない気がするが、個人的には「茶室=大人のリカちゃんハウス」という考え方がツボったw2012/04/17

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