出版社内容情報
石田 文子[イシダ フミコ]
翻訳
コナン・ドイル[コナンドイル]
著・文・その他
えすと えむ[エスト エム]
イラスト
内容説明
19世紀ロンドン、科学者より鋭敏で幅広い知識を持ち、犯罪者より危険で変装の名手、警察をも出し抜く捜査方法で数々の難事件を解決し、王族からも絶大な信頼を得ていた人物がいた。その名はシャーロック・ホームズ。医師にして著名な推理作家コナン・ドイルが世に送り出した、不世出の名探偵とその助手ワトスンの活躍が、色恋にはまったく無関心なホームズも唯一特別と認めた人物の事件を含め、12の事件で描かれる傑作集。
著者等紹介
ドイル,アーサー・コナン[ドイル,アーサーコナン][Doyle,Sir Arthur Conan]
1859‐1930。イギリス・スコットランドのエディンバラ生まれ。小説家。推理小説、歴史小説、SFなど、多岐にわたる作品を残す
石田文子[イシダフミコ]
大阪府生まれ。大阪大学人間科学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🐾Yoko Omoto🐾
144
再読。初登場から130年近くの時を経ても「スタンダード」な謎解きの面白さはまるで色褪せることなく、「シャーロック・ホームズ」が名探偵の代名詞と呼ばれていることの偉大さを改めて気付かされた。当時で言えば法律的な意味での犯罪にはあたらない日常の謎的な奇妙な事件もある。そこに抜群の嗅覚で大きな関心と好奇心を寄せるホームズの観察眼と推理力が一見取るに足らない出来事の真相を炙り出す過程は何度読んでもワクワクする。そして何と言ってもホームズとワトスンの関係はやっぱりこうでなくてはという微笑ましさが素敵だ。永遠の名作。2014/08/31
chantal(シャンタール)
75
【第113回海外作品読書会】こんなにも有名なホームズ作品、実は初読み。100年も前に書かれた小説とは思えないくらい、ほんとに面白かった!昔、NHKのドラマが好きでよく観てたのを思い出した。だいたいのお話はドラマで観てたなあ〜特に「まだらの紐」はドラマもちょっとサスペンスタッチで、怖かった記憶が。2018/07/17
tonnura007
73
名探偵ホームズと相棒のワトソン、二人の元に舞い込むのは奇妙な事件ばかり。 本作に収録される作品には非常に有名なものが多い。赤毛連盟や唇のねじれた男は傑作として名高い作品で、内容もよく知られたものである。5つのオレンジの種や技師の親指といった少し風変わりな作品も収録されており、この一冊だけでもドイルの描ける小説の多彩さを存分に満喫できる。 個人的には、新潮と創元の訳でしか読んだことがなかったため、角川の新訳シリーズは非常に読みやすく一気読みだった。2024/09/07
タツ フカガワ
59
ホームズを出し抜いた唯一の女性アイリーン・アドラーが登場する「ボヘミア王のスキャンダル」、死体なき殺人の意外な真相が面白い「唇のねじれた男」、拾ってきた古びた山高帽から持ち主の人物像を推理する冒頭からホームズの頭脳が冴える「青いガーネット」ほか、全12話は粒選りの短編集でした。2021/10/18
ヒロユキ
54
一番分かりやすいので、「赤毛同盟」なんかは結構そのまんま御手洗シリーズの短編でオマージュのもとになっているなと。その他にもこ短編を参考に書かれている現代の推理小説がたくさんあると考えながら読んだら面白いですね。2015/01/05