内容説明
流民王国の建設を蝦夷の地に求め、御鼻部山に落ち着いた皇子と鬼たち。流民王国の憲法ともいえる不動律も決まり、いよいよ外に向かって流民王国を知らしめていく活動に入ったところである。しかし、津軽の国は、古来朝廷に服従しないまつろわぬ神々を甦らせた皇子の霊力に怯えこそすれ、流民王国に理解をしめすはずはない。また、津軽を仕えさせ、蝦夷討伐を企てる朝廷は、そんな皇子に苛立つばかりだった―。
流民王国の建設を蝦夷の地に求め、御鼻部山に落ち着いた皇子と鬼たち。流民王国の憲法ともいえる不動律も決まり、いよいよ外に向かって流民王国を知らしめていく活動に入ったところである。しかし、津軽の国は、古来朝廷に服従しないまつろわぬ神々を甦らせた皇子の霊力に怯えこそすれ、流民王国に理解をしめすはずはない。また、津軽を仕えさせ、蝦夷討伐を企てる朝廷は、そんな皇子に苛立つばかりだった―。