感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドン•マルロー
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丸谷才一の(記念すべき?)挨拶シリーズ第一弾。丸谷氏といえば晩年のあの雪のような真っ白な髪の印象が強いが、表紙に書かれたイラストではまだ真っ黒い。それもそのはず、本書には村上春樹が『風の歌を聴け』で新人賞を受賞した際の選考委員としての祝辞や、氏が芥川賞を受賞した際のスピーチ、最も古いものとなれば1962年まで時代を遡るのだから。その時点でかなり質の高いスピーチ術を身につけておられ、感心する箇所も多かった。もっとも本シリーズ第三弾の方を先に読んだためか、多少刺激を欠くような印象を得たことは否定しないけれど。2016/05/01
tkm66
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必要あって再読。2023/06/20