出版社内容情報
〈革命家トロツキー〉はいかにして生まれたのか.冷静な自己分析で,史上最初の社会主義革命を指導した革命家としての自己形成を跡づけた本書は,精彩に満ちた比類のない記録である.そこには苛烈な人生があった….(全2冊)
内容説明
“革命家トロツキー”はいかにして生まれたのか。冷静かつ鋭利な分析で革命家としての自己形成を跡づけた本書は、精彩に満ちた比類のない記録である。上巻には幼年期から一九〇五年革命を経て、一九一七年の二月革命前後までを収める。
目次
ヤノーフカ
近隣の人々、最初の学校
家庭と学校
書物と最初の衝突
田舎と都会
転機
最初の革命組織
最初の監獄
最初の流刑
最初の脱走
最初の亡命
党大会と分裂
ロシアへの帰還
1905年
裁判、流刑、脱走
第二の亡命とドイツ社会主義
新しい革命の準備
戦争の勃発
パリとツィンメルワルト
フランスからの追放
スペインを経て
ニューヨーク
強制収容所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
3
トルストイを愛読(135ページ)。演劇のために家庭教師を(146ページ)。今、オウム真理教の菊池直子取り調べを日テレでやっているが、洗脳は解けていないのが驚きである。監獄のトロツキーは、「いっさいが不平等の上に築かれている社会の中で、どうして監獄において平等がありうるだろうか?」(505ページ)とある。フーコーの『監獄の誕生』、ベンサムのパノプティコンも想起するが、監獄という不自由な環境で自分の人生をどう振り返ったか。「永続革命」との概念、思想はなかなか難しく、理解するにはもうすこし人生を生きねばならぬ。2012/12/21
ポルポ・ウィズ・バナナ
2
ふつーに共感。つまらん感想でアレですが。2009/11/15
i-miya
2
2000.12.30 購入
Terry K
1
上巻は幼年期からロシア革命までをカバー。前半は革命家というより冒険家の自伝のようだ。時代の流れで革命家になったが、今生きていたら世界七大陸最高峰を制覇していたんじゃないだろうか。それともその群を抜く記憶力で、クイズ王だったかもしれない。教条的な文章は少なく、純粋な自叙伝として楽しめている。2019/04/29
R
1
若いときから活動的。よううごかはる。2011/04/29