内容説明
かつては、全道から買い物客が集まった老舗商店街・狸小路。140年におよぶその歴史は、札幌の歴史そのものといえます。そんな庶民とともに歩んできた商店街の明治から現在に至る変遷を、80余店の最新ルポや歴史トリビア、街並みの変遷図などで紹介。
北海道新聞好評連載のルポは、明治・大正生まれの店から平成生まれの店まで、歴史と人物をたっぷり紹介。有名店の意外な歴史や人気の酒場など、古き商店街のディープな魅力にスポットをあてます。
さらに、狸小路の歩みをダイジェストでたどる「狸小路ヒストリー」や、明治から平成までの街並みの変化を丁目ごとに紹介する「街並みの変遷」、さらに著者と狸小路の思い出をつづる「記憶の中の狸小路」など、意外なエピソードや知られざる事実を掘り起こします。
都市の街並みから消えつつある界隈性を、今なお残す狸小路商店街。その歩みと魅力、そして素顔を凝縮した好評シリーズ第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりりん
5
狸小路の名店回想録&現在の紹介。地元の「かつてここには○○があった!」的な歴史探訪が好きな私は、過去に想いを馳せながら楽しみました。この本の発行された2013年から現在までの数年で、老舗が何軒も閉店してしまったのがさみしい。在りし日の狸小路を訪れてみたい。2016/01/14
りきゅう
0
初めて札幌を訪れた際にたまたま機会があって訪れた狸小路。入口からずらりと続く通りを目にした瞬間に感じた、心のどこかで憧れていたような雰囲気に、足を踏み入れる前からドキドキがとまらなかったのを覚えています。 そんな狸小路の魅力が、狸小路フリークである作者によってまとめられた愛のある一冊。 これを読んで益々狸小路に惹かれました。2013/05/03
もけうに
0
著者の狸小路愛が感じられ、楽しく読めた。全国的にアーケード商店街が苦戦する中、狸小路はかなり頑張っている方かと。観光客向けの店が増えたが、あの活気は中々のもの。消えていく店、変わらない老舗、新しい店…伝統と変化が混在する狸小路。札幌地史としても貴重な話が多く、興味深い。2019/07/12