出版社内容情報
『政談』は,荻生徂来(一六六六―一七二八)が徳川幕藩体制に弛緩を生じさせている根本原因を指摘し,その対策を論じて,八代将軍吉宗に呈した意見書である.現今の都市問題の雛型を見るような,江戸における人口激増に対する無政策の批判のほか,興味を引くのは人材登用策であり,徂来の政治論の最も輝ける部分といわれている.
内容説明
『政談』は、荻生徂来(1666‐1728)が徳川幕藩体制に弛緩を生じさせている根本原因を指摘し、その対策を論じて、八代将軍吉宗に呈した意見書である。現今の都市問題の雛型を見るような、江戸における人口激増に対する無政策の批判のほか、興味を引くのは人材登用策であり、徂来の政治論の最も輝ける部分といわれている。
目次
巻之1(国のしまり一篇の発端の事;江戸町中ならびに武家屋敷のしまりの事 ほか)
巻之2(財の賑わいの大概;当時困窮を改むる道 ほか)
巻之3(人の扱いの発端;官位爵禄の次第ならびに勲階の事 ほか)
巻之4(内曲輪・外曲輪御門番の事;内曲輪にて供の者に笠を脱がする事 ほか)