聖と俗―対話による宮台真司クロニクル

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聖と俗―対話による宮台真司クロニクル

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584139998
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「面白いことを言おうとしたりといった意識はまるでない。このひと、どんな話題にも真正面から立ち向かっていってしまうたちなのだ。そのいちいちの〝愚直さ〟が見ていて聞いていてなんとも愛おしい! とは当代随一の社会学者にして各方面に多大なる影響力を発揮する著名な論客でもある人間をつかまえていうには失礼千万な感想だとは百も承知の上で申すが、とにかく私はそんな宮台さんの、人を警戒するということを全く知らないような隙だらけの対応に接しているうち、なんだかたまらなく可愛いく思えてきてしまったのである。
そして、「そうだ! このことをばこそ世に知らしめねば」。そう直観したのだった。そこがいわばこの企画のスタート地点/原点なのである。(中略)
今回、宮台さんには自身の今日に至るまでの人生のなかでその時々に思ったこと、感じたこと、考えたことを自在に語っていただいたのであるが、そこには何か通底する本質があるようにも思えた。それは「心の優しさ」なのかも知れない。話が進むにつれ私はそう強く確信するに至ったのである。」(中略)
宮台真司の魅力とは、結局無類のともいえるほどの誠実さの持ち主、言い替えるのならあきれるほどの正直者だということに尽きるのではあるまいか。」
―― 近田春夫

「本書は、1960年代の幼少期から2006年頃(40歳代半ば)に結婚するまでの自伝だ。自伝を出すなど考えたこともなかった。近田春夫さんと壇上で大喧嘩をした後、僕を気に入ってくれた近田さんが楽屋で僕の自伝をプロデュースしたいとおっしゃり、偶然そこに編集者が居合わせたことで文字通り気付いたら本書を出すことになっていた。近田さんが聞き手になった対話は延べ十数時間。それを何とか一冊に収まるようにしたのが本書である。(中略)
映画批評のキーフレーズは25年間変わらず、『ここではないどこか』『どこかに行けそうで、どこへも行けない』『社会から世界へ』『世界からの訪れ』『一緒に屋上に上がって同じ世界で一つになる』。本文を読んでお分かりのように、旅も、恋も、ハイデガーを起点とする理論研究も、援助交際や色街のフィールド研究も、これらキーフレーズが指し示す通奏低音が鳴っていた。今も鳴っている。それに気付けたことが最大の収穫だったように思う。」―― 宮台真司

当代一、ヤバい社会学者が、幼少期から結婚するまでの知られざる私生活を語り尽くした。宮台真司は、どうやって〝生きる術〟を獲得してきたのか。宮台学入門者からマニアまで、必読の一冊。

目次

序章 「切り付け事件」とは何だったのか
第1章 「独裁者になったら…」―幼少期~小学校時代
第2章 「革命家を志す以上、勉強に時間を割くわけにはいかない」―中学・高校時代
第3章 アングラ卒業、性愛の享楽―大学生時代
第4章 研究、ナンパ、学生起業―大学院生時代
第5章 「新進気鋭の社会学者」誕生―助手~非常勤講師時代
第6章 求道者としてのテレクラ修行―ナンパ師時代
第7章 援助交際ブームとは何だったのか―援交フィールドワーク時代
第8章 「終わりなき日常は地獄である」―メディアの寵児に
終章 聖なる存在―結婚、子供、家族

著者等紹介

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年宮城県生まれ。社会学者。大学院大学至善館特任教授。元東京都立大学教授。東京大学文学部卒(社会学専攻)。同大学院社会学研究科博士課程満期退学。1987年東京大学教養学部助手。1990年数理社会学の著作『権力の予期理論』で社会学博士学位取得。権力論・国家論・宗教論・性愛論・犯罪論・教育論・外交論・文化論で論壇を牽引する。2001年に開始した「マル激トーク・オン・ディマンド」、2018年開始の「深掘TV」にレギュラー出演するほか、ネット番組やラジオなどに多数出演

近田春夫[チカダハルオ]
1951年東京都生まれ。音楽家。慶應義塾大学文学部中退。1975年に近田春夫&ハルヲフォンとしてデビュー。その後、近田春夫&ビブラトーンズ、ビブラストーン、President BPM名義でも活動する一方、タレント、ラジオDJ、CM音楽作家、作詞家、作曲家、プロデューサーとして活躍。現在は、バンド「活躍中」、ユニット「LUNASUN」のメンバーとしても活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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道楽モン

31
意表をついた組み合わせ、近田春夫と宮台真司とは。帯の惹句によると、宮台真司の半生記とある。堅苦しい評伝ではなく、対話形式のくだけた一冊で実に楽しい。饒舌極まりない宮台真司という社会学者に、珍獣を愛でる様なスタンスで合いの手をいれる近田春夫。ツービートの漫才みたい。それにしても喋る喋る。幼少期から父親になるまでの半生を、実に細かく喋り倒しているのだが、現在の思想や社会学的見地の土台を育んだ背景が生々しく浮かび上がってくる。学問的な広さは当然なことであるが、ヰタ・セクスアリス的な赤裸々さも正直すぎて驚く。2024/11/07

akihiko810/アカウント移行中

24
社会学者・宮台が、近田に自身の半生を語る対談。印象度A   「つまらない、力の出ない」=「俗」と、「おもしろい、わくわくする」=「聖」。社会の空洞化により、「聖」をもつ磁場がなくなり、クズ化(劣化)した人間を量産するようになった現代社会。 思春期から「つまらなさ」を抱え、「聖」を求めて、性(ナンパ)に乗り出した過去を含め、宮台が自身の半生を語るのだが、ところどころ難しい箇所があったにせよ滅法面白かった。 始めは「なぜ対談相手が近田なの?」と思ったのだが、近田の聞き手としての能力がちょうどよく、いい本に2025/01/17

Tenouji

16
「きっと彼らは一目見て分かったはずだ。二人は初めて出会うより以前からああなる運命だったんだろう。すれ違っていたわけでもない。彼らは誰よりも深くお互いを理解し、相手のことだけを見つめていた」。この書を読んでアニメ「PSYCHO-PASS」のセリフを思い出した。著者の論理的な言説の間に見え隠れする伝説の通奏低音は、恐ろしく高い共感能力と純愛体質によって育まれたものだったのだろう。私は著者のシステム論的な視点によるパターン分類と処方箋に感銘を受けていたのだが、それも愛と誠を見分けるためのものだったのですね。2025/01/14

ゆうきなかもと

14
自伝というより、同時代史と自分語りを織り交ぜた、講義、講談のようなものだと感じた。近田春夫との対話対談形式なのだが、近田は話をリードしつつも、いい感じの合いの手を入れる。音楽における伴奏者のような役割。お陰で小気味よいリズムが生まれ読みやすい。孔子もソクラテスも対話によりその思想、人となりを知ることができる。その意味で、後々、本書は、宮台真司を知るための入門書として知られることになるのだろう。個人的には、人を愛することの実践と追求、苦しみ、そしてそこから湧き上がる救済について書かれた本だと感じた。2024/10/23

酩酊石打刑

11
近田氏と同様「クソ」だの「ケツなめ」などの扇情的、挑発的な物言いには違和感がある。そこには言葉通りではない深い戦略的な意図を感じ、彼の芸風だと理解していた。宮台の存在を意識したのは、朝ナマからでなんとも小生意気な奴が現れたものだと感じた。しかし『終わりなき日常を生きろ』からは彼の著作は注目するようになった。その後「世直しモード」に入った民主党のブレーンの時期は遠ざかり、映画評論を始めたころからはまた付き合うようになった。本書は〈宮台社会学〉などと昨今は言われているが、その入門書として膾炙していくのだろう。2024/11/22

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