内容説明
「はじめに」より
本書で紹介する宇宙思考のポイントは、次の3つです。
①
宇宙において、見えるもの、そして知ることができることは、視点に依存しており、視点に限られています。一つの視点で見えることは現実の一側面でしかありません。視点によって、見えるものが異なり、見えるものが限られてきます。だから、様々な視点でモノゴトを見ることで初めて、全体が見え始め、より本質に近づいていきます。
②
宇宙には、容易に見えない所に本質が隠れています。よって、見えない、見たことのないことを見るためには、新しい視点が必要です。
③
宇宙は無限に広がり、ほぼ無限の可能性があります。私たちはそれら全ての
可能性を知ることはできませんが、だからこそ、私たちは未来を創れるのです。
「天文物理学者BossB」として、TikTokアカウント29万人を超えるフォロワーを持つ著者が、宇宙、物理学を解説しながら、「モノゴトの本質」に近づくための「宇宙思考」を紹介していく。単なるサイエンス本ではなく、科学的な思考法が自然と身につく、未知なる「ビジネス教養書」!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
33
匿名の女性学者による著作。計り知れない宇宙と素粒子という、極大と極少の世界。桁を表す0の数をべき乗で表現しなければ、国会図書館の本のすべてのページが0で埋まっても足りない程の数がないと表せない。その数に圧倒され眼が眩む。地球、太陽、銀河、大銀河、現宇宙、そして多元宇宙と、原子、原子核、電子と世界を構成する物質とエネルギーについての簡便な解説。その知識を持って自らの思考、価値観、判断、常識、生き方を洗い直せという説教が各項目の末に附く。小中学生が感化されれば、歴史に名を残す偉人になるか、罪人や乞食になるか。2023/11/06
aisapia
13
質量をもつ"モノ"が時空を歪めている。断捨離すると人生が開けると言われるのは時空の歪み形が変わるからなのか?権威を疑え。自分の頭で考えよ。自分らしく輝くために最も重要なことは自分を大切にすること、自分の環境を選ぶこと。自分のエネルギーを解放するのに大切なのは遊びや好奇心。時を忘れるくらいのめり込むことがあったらエネルギーが湧き出るよね。視点を変えると様々な輝きが見える。つまり見る側、視点の場所の問題。あなたの視点に依存した解釈は現実の一側面の解釈でしかない。9割難しすぎたけど自分のちっぽけさがわかった。2023/10/22
MICKE
9
不思議な本、ぜんぜん分からないのにどんどん読み進めてしまうという、気づくとまた自分に戻っている。2023/12/08
まつしま
4
ショート動画でバズっている天文物理学者による宇宙の現象から学ぶ人生の生き方。宇宙の解説の部分は量子力学と相対性理論がメインになるので難しい。著者のポジティブが本にもでてました。ピース!2024/02/21
ゆっぴー
3
読み進めるうちに、自分ではなく、宇宙からの視点により自分を捉えていくようになる。一見すると、宇宙や物理について説明しているが結果としてそうなっていく。小さな人間の大きな存在、大きいけれどちっぽけで刹那的な存在の人間。こんな小さな星の中で、こんな短い一生の中で、何を競ったり、争ったり、不満を言ったりしているのか。2024/04/24