【紀伊國屋書店出版部】8月新刊『プリズン・ブック・クラブ――コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』
この読書会でなら、
人種や民族やギャング団の派閥の壁を越えられる■■■
著者はカナダ在住の女性ジャーナリスト。あるとき友人から〈刑務所読書会支援の会(Book Clubs for Inmates)〉でボランティアをしてみないかと誘われるも、かつて強盗に襲われ、長くトラウマに苦しんだ経験から参加をためらう。しかし次第に好奇心がまさり、重罪犯を収容するトロントの刑務所で月に一度開かれる"囚人たちの読書会"におそるおそる足を踏み入れた。
『怒りの葡萄』『またの名をグレイス』『ガーンジー島の読書会』『サラエボのチェリスト』『かくも長き旅』『ガラスの城の子どもたち』『天才! 成功する人々の法則』『もう服従しない』『ポーラ』『6人の容疑者』『ユダヤ人を救った動物園』......やがて著者は、1冊の本をかこんで囚人たちひとりひとりから発せられる言葉の重みに引きこまれていく――■■■
カナダでは現在、〈刑務読書会支援の会〉により、17の刑務所で26の読書会が開かれている。2010年から1年間の読書会の様子と、囚人たちに訪れた変化を追った胸に迫るノンフィクション!