【紀伊國屋書店出版部】3月新刊『殺す理由ーーなぜアメリカ人は戦争を選ぶのか』

より明晰に戦争を考察するために
殺す理由 なぜアメリカ人は戦争を選ぶのか
リチャ-ド・E.ル-ベンスタイン、小沢千重子
紀伊國屋書店 (2013/04 出版)
ISBN:9784314011068
価格:¥2,700(本体¥2,500)




イラク戦争開戦から10年
1831年にトクヴィルが描いたアメリカ人像は総じて対外戦争を忌避する「平和愛好者」だった。しかし以後のアメリカは対インディアン闘争や外国への軍事介入などを繰り返し、国外での軍事力の行使は第2次大戦以降だけでも150回にも及ぶ。
本書では、国民が開戦を受け容れてきた歴史をたどり、開戦事由の欺瞞を衝くとともに、アメリカ人特有の市民宗教ともいうべき愛国心、共同体意識、孤高のヒーロー像をあぶりだし、さらには反戦運動の系譜から、著者自身の専門である「紛争解決」の歴史・実績へと結ぶ。
イラク戦争開戦から10年、アメリカの対外戦争を是認し追随してきた日本で、あらためて読まれるべき硬質なアメリカ論であり戦争論。