【紀伊國屋書店出版部】6月新刊『気象を操作したいと願った人間の歴史』

行きすぎ、うぬぼれ、自己欺瞞......

気象を操作したいと願った人間の歴史
ジェイムズ・ロジャ-・フレミング、鬼澤忍
紀伊國屋書店 (2012/07 出版)
ISBN:9784314010924
価格:¥3,456(本体¥3,200)

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旱魃(かんばつ)、雹(ひょう)、霧、台風、竜巻......人間存在をおびやかす自然の脅威になんとか対抗しようと、有史以来、さまざまな取り組みがなされてきました。生贄(いけにえ)を捧げ、祈祷し、矢を放ち、聖なる鐘を打ち鳴らし、山を焼き払い、見張り番を塔に登らせ、科学革命以後は迫撃砲を発射し、調合した化学薬品から煙を立ち昇らせ、飛行機から帯電した砂を撒き、レーザー光線を放射し、衛星を打ち上げる......。

 そして、現在、人間は自らが引き起こした地球温暖化に頭を抱え、それをも科学的・工学的に解決しようと、時に荒唐無稽とも思えるようなアイディアを試みています。

 これまで人は自然とどのように対峙してきたのか、今後どのように対峙していくべきなのか――それを考えるために最適な、科学史であるとともに政治的・軍事的な倫理問題にも踏みこんだ、類例のない一冊。

2012.06.18 出版  サイエンス テクノロジー 人文 泣ける 笑える