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心理学・精神医学

【1】子どもの共感力を育てる
子どもの共感力を育てるブル−ス・D.ペリ−,マイア・サラヴイッツ(著)
戸根由紀恵(訳)2012

46判 392頁 本体2,000円+税
アメリカの著名な児童精神科医が、他人の感情や心理を わがことのように感じ理解する「共感」こそが、人が 人として社会の中で生きていく鍵だとして、その育て方や 欠落した場合の弊害を、豊富な事例をあげながら、子どもの 脳の発達のプロセスとともに描くノンフィクション。 孤立した子育て、虐待・ネグレクトなど幼少期のトラウマ、 母親のうつ病、集団の同調圧力などが「共感力」の発達に 与える悪影響とともに、自閉症・アスペルガー症候群、 ミラーニューロン、レジリエンス(逆境から立ち直る力) など、「共感」をめぐる最近の研究成果を紹介し、心身の 健康には人に共感を寄せる能力や他者とのふれあいが 不可欠であると説く。 また、世界各地の2,800校以上で採用され、いじめの解消にも 効果をあげているという「ルーツ・オブ・エンパシー (共感の起源)」などのプログラムを紹介し、子どもたちが 健全な共感力を身につけるための方法を提言する。 痛ましい幼児虐待事件やいじめの報道が続く現在の日本で、 多くの方に手にとっていただきたい一冊です。

【2】トラウマをヨーガで克服する
トラウマをヨーガで克服するの画像デイヴィッド・エマーソン,エリザベス・ホッパー(著)
伊藤久子(訳)2011

46判 264頁 本体1,800円+税
本書は、世界的に知られる米国ボストンの「トラウマ・センター」で、PTSD(心的外傷後ストレス障害)治療の経験から導き出された、「身体を 自分のものとして取り戻し、さらには自己への信頼・受容へと向かわせる<トラウマ・センシティブ・ヨーガ>のマインドフルな実践」を紹介する 本です。トラウマを抱える人、医療者・心理セラピスト、ヨーガ・インストラクタ ーに向け、「トラウマとはどういうものか」「ヨーガとは何か」、そして ヨーガを通じてどのように「トラウマを克服していくか」について、実際 のプラクティスの例を挙げながら解説しています。 トラウマ・サバイバーのヨーガへの挑戦。ためらい、恐怖し、混乱しなが ら自らの身体と向かい合い、そこで何かに気づき、何かが開いていく彼ら の<今、この瞬間>の経験こそが、この療法の真髄と言えましょう。

【3】10代の子をもつ親が知っておきたいこと―思春期の心と向きあう
10代の子をもつ親が知っておきたいことの画像水島広子(著)2011

B6判 235頁 本体1,300円+税
思春期の問題行動や心の病には「自尊心」の低さがひそんでいる。人気精神科医が教える、「自尊心」と「コミュニケーション力」の高い子どもの育て方。

【4】行動学入門―生物科学としての心理学
行動学入門の画像ドナルド・O.ヘッブ(著)
白井常他(訳)1975

A5判 440頁 本体3,000円+税
脳の生理化学の急速な進歩により、心理学は人間の心を明確な科学的対象として探求することが可能になった。ここに、広義の人間の行動学、すなわち意識・情報・学習・思考を生理的に扱う学問が成立した。本書は、アメリカ心理学界の第一人者であるヘッブが、生物学を含む関係者に〈生物科学としての心理学〉を紹介した最高の入門書。第二版を大幅に改訂。

【5】フロイトの生涯 〈新装版〉
フロイトの生涯の画像アーネスト・ジョーンズ(著)
竹友安彦,藤井治彦(訳)2007

A5判 628頁 本体6,500円+税
フロイトは峻烈な心理の探究者であるとともに、極めて人間的な弱さをも内蔵していた。心理学の黎明期から完成にいたるまでの彼の苦闘の歴史を生涯と克明に照合しながら浮彫りし、業績の再評価を行った、フロイト伝の決定版。<内容>少年期・思春期/医学生/婚約/結婚/ブロイエル期/フリース期/自己分析/夢の解釈/孤立からの脱出/大戦の期間/ウィーン

【6】ユダヤ神秘主義とフロイド
ユダヤ神秘主義とフロイドの画像デイヴィド・バカン(著)
岸田秀,久米博,富田達彦(訳)1976

46判 360頁 本体3,800円+税
人間の両性性の概念、近親相姦願望とそれに対する罪悪感、夢判断の技法、象徴の解釈…。フロイド理論の多くの側面は、意識的または無意識的に、ユダヤ神秘主義思想と深くつながっていた。フロイドの著作や書簡とユダヤ思想の文献を詳しく対比させながら、フロイド的思考の起源に迫る。人間フロイドの内面を照射した、ひとつの思想の形成の物語。

【7】元型論 〈増補改訂版〉
元型論の画像C.G.ユング(著)
林道義(訳)1999

A5判 528頁 本体5,600円+税
人間のこころには、フロイトのいう個人的な無意識だけでなく、人類に共通の集合的無意識がある…ユングの独創であり、卓見である「集合的無意識」とそのパターンとしての「元型」をめぐるユング自身の理論的文章をすべて収録。古今東西の該博な知識に裏づけられたユングの名文を長年の研究に基づいた丁寧な訳注・解説を付け、日本語で再現。

【8】意識の起源史 〈改訂新装版〉
意識の起源史の画像E.ノイマン(著)
林道義(訳)2006

A5判 636頁 本体5,700円+税
「個人の自我意識の発達は、人類の歩んできた意識発達の元型的諸段階を辿る」という雄大な仮説をもとに、その軌跡を世界の神話の中に探る。母子未分化のカオスの状態から、意識が広大な無意識の海に出現し、さまざまな危険と試練を経て無意識を統合する過程が、創造・英雄神話に見事に表現されている。ユングの高弟ノイマンの代表作で、訳を改訂、新規図版収録。

【9】アモールとプシケー―女性の自己実現
アモールとプシケーの画像E.ノイマン(著)河合隼雄(監修)
玉谷直實,井上博嗣(訳)1973

46判 226頁 本体1,900円+税
神話は、人生の決定的な状況の無意識的表現である。意識によって把握できない人類の真の経験を、その表現の中に読みとらせてくれる。よく知られた神話『アモールとプシケー』を題材に、無意識の世界からこころの解放として女性の心理的発達過程を分析し、現代における女性の生き方を追究する。「愛とこころ」について考え悩む多くの人々のための珠玉の一篇。

【10】女性の深層
女性の深層の画像E.ノイマン(著)
松代洋一,鎌田輝男(訳)1980

46判 216頁 本体1,900円+税
女性的なもの、母性的なものが個人、集団、文化の中で果たす役割を、ユング心理学の立場から考察したもの。神話、夢、音楽等を題材に、女性の心理的発達、女性的なものと創造性との関係、女性性と男性性との対立と統合を分り易く論じている。さまざまな男女関係や結婚問題への理解に繋がり、男性および女性そのものを全体としてとらえるための助けにもなる一冊。

【11】ユング―現代の神話
ユングの画像M.-L.フォン・フランツ(著)
高橋巌(訳)1978

46判 344頁 本体2,524円+税
ユングの分析心理学は、専門領域を越えて、ひろく宗教・芸術・文学などの分野にまで影響を及ぼしている。そして、その影響は今日、ますます広く深くなりつつある。本書は、ユングが分析心理学を作り上げるまでの過程を、彼の生きた時代の精神風土の中に浮き彫りにする。従来なかなか理解されにくかった彼の理論が、ここに深層構造から見事に描き上げられている。

【12】永遠の少年―『星の王子さま』の深層
永遠の少年の画像M.-L.フォン・フランツ(著)
松代洋一,椎名恵子(訳)1982

46判 322頁 本体2,524円+税
サン=テグジュペリの『星の王子さま』を題材に、大人になることを拒み、現実を生きられない永遠の少年の病理をユング心理学の立場から析出した、数あるメルヘン分析の中でも最高に刺激的な書。「モラトリアム人間」という言葉で今日喧伝される、この「青年の深層」を理解するためにも、またメルヘンをより深く味わい楽しむためにも必読の書といえよう。

【13】睡眠と夢
睡眠と夢の画像ミシェル・ジュヴェ(著)
北浜邦夫(訳)1997

46判 300頁 本体2,300円+税
ヴァチカンの司祭に向けての講演をはじめ、人類最大の謎と言われる「睡眠」と「夢」の関係をわかりやすく語った、九篇の講義録を収めた。最新の研究報告を交えながら、脳と睡眠の関係、夢のメカニズムについて、解き明かしてゆく。フランスでは、同時に刊行された小説『夢の城』とともにベストセラーとなった。小説のガイドブックとしても読める、手頃な入門書。

【14】ラカンのところで過ごした季節
ラカンのところで過ごした季節の画像ピエール・レー(著)
小笠原晋也(訳)1994

46判 272頁 本体2,330円+税
1969年、パリ。「わたし」は精神分析家ジャック・ラカンのもとを訪れた。みずからの心の深奥をさぐるために。そして始まった奇妙な日々――本書は、10年にもおよぶ分析経験を綴った回想録である。謎に包まれたラカンの臨床現場についての貴重な証言であるとともに、作家ならではの表現力に支えられた、「小説のように」読める最高のラカン入門といえよう。

【15】痛みの文化史
痛みの文化史の画像デイヴィド・B.モリス(著)
渡邉勉,鈴木牧彦(訳)1998

46判 610頁 本体5,800円+税
本書は「痛み」をキーワードとする体験のほとんどを網羅し、現代の痛みをめぐる医学知識を援用しながら、古今の文学や哲学、キリストの磔刑やラオコーン像、アリストテレスやカント、ゲーテやサドなどを題材に取り上げつつ、肉体の痛みと精神の痛み、本物の痛みと偽物の痛みという二項対立を越え、「痛み」の歴史的、文化的、心理社会学的構造を探究する。

【16】子どもは絵で語る
子どもは絵で語るの画像ロズリーヌ・ダヴィド(著)
若森栄樹,荻本芳信(訳)1984

46判 268頁 本体2,427円+税
子どもの絵には、現実と想像がまじっており、大人が理解するのは難しいことがある。しかしこれらの絵によって子どもの内的世界の豊かさ・複雑さが明らかにされるのである。本書では児童心理学の専門家である著者が、たくさんの具体例を通して子どもたちの心の世界を解読してみせており、子どもの理解には欠かすことのできない本といえよう。

【17】精神分裂病の世界
精神分裂病の世界の画像宮本忠雄(著)1977

46判 224頁 本体1,553円+税
精神分裂病ほどわれわれの日常生活と深くかかわっている病いは少ない。著者は、その歴史、病状、理論をはじめ、現代との関係について考察する。とりわけ、日常的な世界とは別の、いわば心理的〈反世界〉で孤独と苦闘する患者の心理と論理を追求した本書は、この病いが現代人につきつける様々な問題をあきらかにした優れた文明論となっている。

【18】故障した脳―脳から心の病をみる
故障した脳の画像ナンシー・C.アンドリアセン(著)
岡崎祐士,安西信雄,斎藤治,福田正人(訳)1986

46判 388頁 本体3,000円+税
“心の病”が“脳の病”として解かれようとしている。精神分裂病や躁うつ病、神経症や痴呆などの“心の病”が、いま脳の「故障」として解き明かされつつある。本書は、脳科学に基づくこうした最新知見を、著名な女性精神科医が平易に解説した本である。これは“心の病”への見方の革命であり、狂気やノイローゼが新しい視野で見えてくる。

【19】ふたごが語る精神病のルーツ
ふたごが語る精神病のルーツの画像E.フラー・トリー他(著)岡崎祐士(監訳)
岡崎万紀子(訳)1998

46判 396頁 本体3,600円+税
分裂病、躁うつ病などの精神病はいつ、なぜ始まるのか? 「生まれか育ちか」をめぐる長年の謎から、ふたご研究という方法論が登場して60年、ついに大規模な研究が実施された。一方は分裂病を発病しているのにもう一方は健常であるペアを中心に、66組の一卵性双生児を、関連分野50数人の研究者が検査・分析。その成果をまとめた、この分野の画期的著作である。

【20】思春期やせ症の世界―その患者と家族のために
思春期やせ症の世界の画像アーサー・H.クリスプ(著)
高木隆郎,石坂好樹(訳)1985

46判 304頁 本体2,621円+税
近年、若い女性を中心に急激に増えている現代病で、神経性拒食症あるいは思春期やせ症と呼ばれる病がある。「肥っている」「大人になりたくない」などの理由から、食事をとることを極端に制限し、とことんまでやせてしまう。果ては死に至ることもある。本書は、こうした患者を長年みてきた精神科医により、この病気の背景と本質を解説した本!

【21】拒食症・過食症を対人関係療法で治す
拒食症・過食症を対人関係療法で治すの画像水島広子(著)2007

46判 288頁 本体1,600円+税
「わがまま病?」「母親のせい?」「過食を抑えれば治る?」日本では数少ない摂食障害(拒食症と過食症)の専門医が教える「新しい常識」。多くの誤解と偏見を正し、患者とその家族に「治す」ための正しい知識を提供する。数多くの臨床試験で摂食障害やうつ病への治療効果が実証されている「対人関係療法」を紹介。

【22】「うつ」と「躁」の教科書
「うつ」と「躁」の教科書の画像ブライアン・P.クイン(著)大野裕(監訳)
岩坂彰(訳)2003

46判 308頁 本体2,500円+税
「心の風邪」とも言われるほど身近な精神疾患であるうつ病。これはそもそもどんな病気なのか、躁を伴う場合は何が違うか、家族は何をすべきか、子どもが「うつ」になったらどうすればよいか、治療は具体的にはどのように行われるのか……実際の症例や著名人のエピソードも交えながら、不安に陥らないために知っておきたい情報を幅広くカバーする便利な一冊。

【23】日本人のパーソナリティ
日本人のパーソナリティの画像世良正利(著)1994

46判 194頁 本体1,748円+税
日本人と日本文化の統一的原理を求めて、著者が文化心理学的アプローチから、新しい日本人のパーソナリティを示唆する人間論。自己を知りたがるが案外自分を知らない日本人に贈る。 〈内容〉パーソナリティとは何か/話さなくてもよくわかる/神だのみの生活/人格形成における2つの道/日本人のパーソナリティ

【24】「モード性格」論―心理学のかしこい使い方
「モード性格」論の画像サトウタツヤ,渡邊芳之(著)2005

46判 272頁 本体1,800円+税
私たちは時と場合に合わせて、性格を柔軟に変化させている(「モード」を変えている)。しかし心理学はこれまでそうした変化を前提にしてこなかった。本書は、性格心理学の最先端を紹介しつつ、心理テストや血液型性格判断といった、性格を固定的なものとして捉える考え方を徹底批判。積極的な変化を後押しする「モード性格」という新しい人間観を提唱する。

【25】マインド・コントロールとは何か
マインド・コントロールとは何かの画像西田公昭(著)1995

46判 248頁 本体1,359円+税
人はだれでもマインド・コントロールされる! 日本の元カルト信者を実際に調査した気鋭の社会心理学者が、カルト集団の誘いのテクニックから、組織内での心理操作、脱マインド・コントロールまで、豊富な実例と心理的実験をあげながら、その原理を明快に解き明かす。今、すべての人が実学として知るべきマインド・コントロールのすべて。浅見定雄氏推薦

【26】赤ちゃんは顔をよむ―視覚と心の発達学
赤ちゃんは顔をよむの画像山口真美(著)2003

46判 160頁 本体1,600円+税
赤ちゃんはいつから母親の顔がわかるのか、どのように表情や性別を識別できるようになるのか、「ひとみしり」はなぜおこるのか、どうして赤ちゃんの顔をかわいいと感じるのか……気鋭の心理学者が、これまでのユニークな実験、CGによる平均顔を使ったオリジナルの実験、サルとの比較実験などを紹介しつつ、顔認識の発達メカニズムを楽しく解説してゆく。

【27】モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない
モラル・ハラスメントの画像マリー=フランス・イルゴイエンヌ(著)
高野優(訳)1999

46判 336頁 本体2,200円+税
巧妙にも自分の手は汚さずに、言葉や視線、ほのめかしや意味ありげな仕草で相手のこころを傷つけていく行為=モラル・ハラスメント。家庭で職場で日常的に行なわれるこの「見えない暴力」は、被害者をうつ状態のスパイラルへと陥らせ、ひどい場合は自殺に追い込むという。本書は豊富な臨床体験に基づいて、その実態を徹底分析。有効な対処法も提示する。

【28】モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする
モラル・ハラスメントが人も会社もダメにするの画像マリー=フランス・イルゴイエンヌ(著)
高野優(訳)2003

46判 504頁 本体2,000円+税
言葉や態度によって巧妙に相手の心を傷つける精神的な暴力=モラル・ハラスメント。この問題に長年携わってきた精神科医が、複雑な要因が絡み合う職場でのケースを詳細に分析。うつ病や退職に追いこまれることもある被害者の苦しみに寄り添いつつ、こうした「見えない暴力」を放置し助長する企業のあり方を痛烈に批判し、予防を含めた具体的な対処法も提案する。

【29】自己評価の心理学―なぜあの人は自分に自信があるのか
自己評価の心理学の画像クリストフ・アンドレ,フランソワ・ルロール(著)
高野優(訳)2000

46判 388頁 本体2,200円+税
自分で自分のことをどう思っているか――すなわち〈自己評価〉は、恋愛,結婚,子育て,友人関係,仕事など、あらゆる場面で私たちの考え方や行動に大きな影響を与えている。あなたの自己評価は高いか低いか? 安定しているか不安定か? 精神科医のコンビが、豊富な実例と図表を使いながらそのメカニズムを平易に解説。自己評価改善法も提示する。自己診断表付き。

【30】自己評価メソッド―自分とうまくつきあうための心理学
自己評価メソッドの画像クリストフ・アンドレ(著)
高野優(訳)2008

46判 384頁 本体2,200円+税
いまの自分を好きになれない、人と自分を比べてばかりいる、完璧な自分を演じようとして疲れてしまう……「自分自身である」ことはなぜこんなに難しいのか。定評ある精神科医が、認知行動療法をバックボーンに、「生きづらさ」の原因ともなる自分自身に対する不当な思い込み(ゆがんだ自己評価)をときほぐし、「前向きに生きる」ための実践法をやさしく説く。

【31】難しい性格の人との上手なつきあい方
難しい性格の人との上手なつきあい方の画像フランソワ・ルロール,クリストフ・アンドレ(著)
高野優(訳)2001

46判 360頁 本体1,800円+税
家庭や職場で、状況に応じて態度や行動を調節できず、まわりの人を悩ます〈難しい性格〉の人たち――一体どうしたら彼らと円滑な人間関係を築けるだろうか? 本書では精神科医のコンビが、本人や周囲の人の証言を交えながら、様々なタイプの〈難しい性格〉の特徴を明らかにし、それを受け入れながらうまくつきあうための秘訣を伝授する。性格別自己診断表付き。

【32】感情力―自分をコントロールできる人できない人
感情力の画像フランソワ・ルロール,クリストフ・アンドレ(著)
高野優(訳)2005

46判 384頁 本体2,200円+税
怒り、羨望、喜び、悲しみ、羞恥、嫉妬、恐怖、恋愛……人は誰しも日々さまざまな感情を抱く。だが、これほど扱いに困る厄介なものもない。一体どのようにコントロールすればよいのか? 精神科医のコンビが、豊富な実例や図表、楽しいコラムを交えながら、感情のメカニズムを平易に解説。自分自身とうまく折り合いをつける方法を具体的にアドバイスする。

【33】こころのレシピ―幸せと不幸のルール
こころのレシピの画像クリストフ・アンドレ(著)高野優(監訳)
田中裕子(訳)2006

46判 320頁 本体1,800円+税
幸せ――それは、誰もが求めているが、わかったようなわからないような、捉えどころのないもの。一体どのように理解し、どのようにアプローチすればよいのか。フランスで大人気の精神科医が、豊富な実例や図表、楽しいコラムを交えながら、〈幸せ〉をちょっと知的に、しかし平易に解説。不幸を遠ざけ、幸せに近づくために効果的な対処法(レシピ)も提示する。

【34】他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学
他人がこわいの画像クリストフ・アンドレ,パトリック・レジュロン(著)
高野優(監訳)野田嘉秀,田中裕子(訳)2007

46判 336頁 本体2,200円+税
人前に出るとドキドキして何もできない、人から注目を浴びるのが辛い、初対面の人と話をするのが苦手……対人関係における不安や恐怖(社会不安)を感じる人は多い。何が人をそうした状況に陥らせるのか? 精神科医のコンビが、豊富な実例や図表、楽しいコラムを交えながら、社会不安のメカニズムを平易に解説。タイプや度合いに応じた改善法も提示する。

【35】働く人のためのストレス診察室
働く人のためのストレス診察室の画像パトリック・レジュロン(著)高野優(監訳)
野田嘉秀(訳)2004

46判 376頁 本体2,000円+税
仕事が片づかない、ミスが許されない、eメールに時間をとられる、上司とうまくいかない、会社に行きたくない……ストレス要因に事欠かない現代の職場。心身の病気にいたることも珍しくない。いったいどうすればよいのか? フランスの精神科医が、豊富な実例や自己診断テストをまじえながら、基本的なしくみから具体的な対処法まで、ストレスのすべてを平易に解説。

【36】「なんでわかってくれないの!」と思ったときに読む本
「なんでわかってくれないの!」と思ったときに読む本の画像トーマ・ダンサンブール(著)高野優(監訳)
野澤真理子(訳)2004

46判 320頁 本体1,500円+税
気持ちがうまく伝わらない時、私たちはついこう思ってしまいがち―「なんでわかってくれないの!」。でも、そんなすれ違いが起こるのは、自分が本当はどうしたいのかがわかっていないからだと著者は言う。日常の具体例を引きながら、平易かつ丁寧な語り口で、自分自身と向き合いつつ相手ともうまくやっていく、4つのステップのコミュニケーション法を提案する。

【37】こころの暴力 夫婦という密室で―支配されないための11章
こころの暴力 夫婦という密室での画像イザベル・ナザル=アガ(著)
田口雪子(訳)2001

46判 256頁 本体1,500円+税
相手を支配したい欲求が異常に強い人たち(=マニピュレーター)がいる!――彼らは愛をふりまいて近づいておきながら、ひとたび結婚すれば態度を豹変させ、様々な〈こころの暴力〉によって相手を精神的に追いつめていく。このような人間との生活はどんなものか? 苦しみつつも別れられないのはなぜか? 多くの証言から実態を解明し、対処法も示していく。

【38】犬として育てられた少年―子どもの脳とトラウマ
犬として育てられた少年の画像ブルース・D.ペリー,マイア・サラヴィッツ(著)
仁木めぐみ(訳)杉山登志郎(解説)2010

46判 392頁 本体1,800円+税
子どもの脳はトラウマからいかに回復するのか――「虐待先進国」アメリカで、カルト教団集団自殺、コロンバイン高校銃乱射事件、9.11など、多くの有名事件でトラウマを負った子どもたちの治療を手がけた児童精神科医が、性的虐待やネグレクトなど深刻なトラウマを経験した子どもの事例を通して、虐待が脳に与える影響と回復への道筋を描くノンフィクション。

【39】愛はテロリズム―ロマンティック・ラブの終焉
愛はテロリズムの画像マイケル・ヴィンセント・ミラー(著)
矢沢聖子(訳)2001

46判 284頁 本体2,300円+税
あるときは精神科医、またあるときは劇団員――診療のかたわら劇団でも活躍するという二足のわらじを履いてきた著者のエッセイ集。「人間は日常的に演技する生き物だ」というスタンスに立って、心の病を演技の失敗としてとらえつつ、患者さんや他の劇団員とのエピソードからクリニック開業の舞台裏までを、診察室と稽古場のあわいをゆく独特の視点からつづる。

【40】急がされる子どもたち
急がされる子どもたちの画像デイヴィッド・エルカインド(著)
戸根由紀恵(訳)2002

46判 328頁 本体2,300円+税
早期教育、試験漬けの学校、両親の離婚……幼いうちから競争に駆り出され、大人並みのストレスにさらされる子どもたち。家庭も学校も社会も、彼らの声なき叫びを無視しつづけてきたのではないだろうか。アメリカの児童心理学者が、現代社会がいかに子どもたちを急がせているかを明らかにし、〈子どもらしさ〉を奪ってしまう「待てない」教育へ警鐘を鳴らす。

【41】わかっているのにやってしまう人の心理学―インナー・ブラットとの対話
わかっているのにやってしまう人の心理学の画像ポーリン・ウォリン(著)
矢沢聖子(訳)2002

46判 276頁 本体1,800円+税
甘い物やタバコがやめられない、すぐカッとなる、なんでも他人のせいにする、仕事を先延ばしにする……。私たちはなぜ、周りの人に迷惑をかけ、自分のためにもならない言動に走ってしまうのか? それは「インナー・ブラット(心のなかのだだっ子)」のせいだと著者は言う。この巧みな比喩を使いつつ心のメカニズムを平易に説明。自己コントロール法も伝授する。

【42】心は実験できるか―20世紀心理学実験物語
心は実験できるかの画像ローレン・スレイター(著)
岩坂彰(訳)2005

46判 408頁 本体2,400円+税
わが子を箱に入れて「条件づけ」する、被験者を騙して電気ショックを与えさせる、病気のふりをして精神科を受診する……論争的でときに悪名高い10の心理学実験――いったい何が心理学者を衝き動かしていたのか。実験者本人や関係者へ突撃取材を敢行し、当時の状況を追体験しつつ、実験のはらむ倫理的問題も抉り出していく、大胆かつ刺激的なノンフィクション。