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新刊 | 思想・社会 | 文化・人類学 | 歴史 | 哲学 | 文学(小説・詩・伝記・エッセイ) |
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歴史 |
【1】 | 新宿学 | |
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戸沼幸市(編著) 青柳幸人 , 高橋和雄 , 松本泰生(著)2013 A5判 269頁 本体2,200円+税 |
新宿区の都市計画審議会会長として新宿の開発計画に参画するとともに、まちづくりの提案を行っている戸沼幸市先生(早稲田大学名誉教授)が、350万人が乗り降りする世界最大のターミナル駅を中心とした新宿のまちの発展を歴史的・文化的に位置づけ、地理・地形や都市計画の観点も加味しながら、そこで展開された人々の営為をさぐり、「災害に強い、歩きたくなるまち」としてその近未来像を提案しています。
早稲田大学オープンカレッジ「新宿学」の8年間、のべ160回におよぶ講座をもとに、新宿に縁の深い紀伊國屋書店で刊行します。
巻末に、「淀橋・追分・御苑 散策大路・散策小路めぐり」まち歩きガイド・地図、年表、索引付。
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【2】 | 気象を操作したいと願った人間の歴史 | |
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ジェイムズ・ロジャー・フレミング(著) 鬼澤忍(訳)2012 46判 524頁 本体3,200円+税 |
雨を降らしたい、霧を晴らしたい、台風をそらしたい……!
行き過ぎ、うぬぼれ、自己欺瞞……
これは科学的新発見をめぐる英雄物語ではない。
自然をなんとか征服しようと格闘してきた人間の悲喜劇である。
雨乞いの儀式にはじまり、ペテン師たちの暗躍、
さまざまな思惑が錯綜する軍事・商用目的の人工降雨、
エアコンの発明、天気予報、気象衛星まで――
ままならぬ自然の支配を切望した人間の歴史をたどるとともに、
地球温暖化を解決しようとSFばりのアイディアが検討される、
現代の「地球工学」の政治的・倫理的問題点を衝く。
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【3】 | イスラームから見た「世界史」 | |
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タミム・アンサーリー(著) 小沢千重子(訳)2011 B6判 685頁 本体3,400円+税 |
インド北部から中央アジアのステップ地帯にまで広がるミドルワールド――この広大な地域に広がるイスラーム世界とその歴史について私たちは何を知っているでしょうか。
古代・中世・ルネッサンスを経て、産業革命、民主革命へ......私たちの多くが依拠する、西洋中心の「世界史」においては、主役を演じる国以外は後景へと追いやられています。9・11をきっかけに西洋世界ははじめてイスラーム世界に目を向けました。
ともにメソポタミアではじまったふたつの歴史のもう一方では、いかなる物語が進行していたのでしょうか。十字軍遠征、植民地時代......そして、9・11――ムスリムは自らの歴史をどう捉え、いかに語り伝えてきたのでしょうか。
アメリカにおける複数の世界史の教科書の執筆者でもある、アフガニスタン系アメリカ人の作家タミム・アンサーリーによる、もうひとつの「世界史」から、混迷を続けるイスラーム世界の成り立ちが見えてきます。
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【4】 | 原子力 その神話と現実 | |
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リチャード・カーティス,エリザベス・R.ホーガン,シェル・ホロウイッツ(著) 高木仁三郎,近藤和子,阿木幸男(訳)2011 B6判 251頁 本体2,000円+税 |
「これ以上原子力開発を続けるならば、われわれは後戻りのできない恐怖の世界へと突き進まざるを得ない」「原子力に頼らずに、われわれは十分健全な暮らしを営むことができる」とする著者らの主張は確かな説得力をもっている。(訳者あとがき、1981年4月、高木仁三郎 より)
本書は、30年前のアメリカで、環境問題を専門とするライターらが、当時のアメリカの原子力開発の歴史を辿り、そこで起きた事故と隠蔽の実態を告発したものですが、その内容は、驚くほど今日の日本の状況に酷似しています。
私たちは改めて、30年前に書かれた本書から「神話と現実」の多くを学ばなければなりません。
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【5】 | 文明のなかの博物学―西欧と日本〈上〉 | |
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西村三郎(著)1999 A5判 348頁 本体3,200円+税 |
文明のなかの博物学―西欧と日本〈下〉 | ||
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西村三郎(著)1999 A5判 384頁 本体3,200円+税 |
ユーラシア大陸の東端と西端、日本と西欧でともに近世に絢爛と花ひらいた博物学-博物趣味の大流行の謎を、地球的・世界史的スケールで比較文明論的に考察した画期作!!
東西の博物学の本格的な通史でありながら、読みごたえのある物語性で、両者の内実の違いを実証、江戸博物学終焉の謎に迫る。各紙誌・書評誌、絶賛の書。
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【6】 | 毛皮と人間の歴史 | |
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西村三郎(著)2003 A5判 396頁 本体2,800円+税 |
毛皮が人類の歴史そのものを動かしたと言っても過言ではない時代もあった……ベーリング陸橋を渡った大昔の人類、ロシア人のシベリア進出、英仏の北アメリカ北部・西部への開拓にも、毛皮が大きな影を落としていた。大佛次郎賞作家が、毛皮をめぐる人間の長い歴史、幾多の王朝と国家の興亡、数々の人間ドラマを、地球的・世界史的な視野で活写した渾身の遺作!!
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【7】 | 龍の起源 | |
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荒川紘(著)1996 46判 298頁 本体2,427円+税 |
雨を降らせ農民を助ける、心やさしい日本の龍。皇帝のシンボルとなった中国の龍。邪悪の象徴、西洋のドラゴン――。なぜ人類は、かくもさまざまな龍をうみだし、神話や伝承の中で語りつたえてきたのか? 世界各地の神話・伝承から、旧石器時代の土器の文様まで、豊富な資料と多数の図版を用いて、龍をうんだ人類の想像力に迫る! スリリングな文明史の冒険行。
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【8】 | 東と西の宇宙観 西洋篇 | |
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荒川紘(著)2005 A5判 328頁 本体2,800円+税 |
シュメール・バビロニアの神話的世界観からユダヤ教、ギリシア・ローマ、スコラ哲学の世界観・宇宙観へ。ルネサンス以前の五千年に及ぶ世界観・宇宙観の変遷の歴史が、現代に問いかけるものとは? 「外から宇宙をみる西洋、内から宇宙をみる東洋」と言われるが、東西の宇宙観の変遷の歴史を比較文明論的に詳細に辿ることで、その違いを浮き彫りにする挑戦!
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【9】 | 東と西の宇宙観 東洋篇 | |
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荒川紘(著)2005 A5判 308頁 本体2,800円+税 |
宇宙そして大地に比すれば、そこに生きる人間はケシ粒のような存在にすぎない。が、その心の内では、遠くの星や宇宙にまで思いを馳せられる。古代インド・中国人は、いかなる世界観・宇宙観を抱いたのか。その三千年に及ぶ変遷の歴史が、現代の私たちの心の琴線に呼びかけるものとはなにか。ヴェーダから仏教、道教・朱子学までを扱う。
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【10】 | 日露戦争スタディーズ | |
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小森陽一,成田龍一(編著)2004 A5判 272頁 本体2,200円+税 |
1904(明治37)年に勃発し、近代日本の進む道を決定づけた日露戦争。その時代と社会をいま、世紀をへだてて改めて問い直す――。メディアと報道、国際社会の中の日本、軍隊と地域、銃後と民衆運動、植民地、記憶と慰霊……第一線の書き手たちがこれまでこぼれ落ちてしまっていた論点に光をあて、現代に通じるアクチュアルな問題を浮き彫りにする野心的な論集。
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【11】 | 戦後日本スタディーズ〈1〉40・50年代 | |
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岩崎稔,上野千鶴子,北田暁大,小森陽一,成田龍一(編著)2009 A5判 376頁 本体2,400円+税 |
封印された記憶を言語化する――ようやく語られ始めた戦後史があった。〈戦後〉を問い直すための見取り図を提示するとともに、これまでこぼれ落ちてきた論点をアクチュアルな問題として拾い上げ、特に社会運動に力点をおいて総括するシリーズ第一巻。東京大空襲/憲法/GHQ/復員兵/東京裁判/講和/サークル詩/朝鮮戦争…。各巻に詳細年表付(道場親信編)。
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【12】 | 戦後日本スタディーズ〈2〉60・70年代 | |
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岩崎稔,上野千鶴子,北田暁大,小森陽一,成田龍一(編著)2009 A5判 384頁 本体2,400円+税 |
かつて〈革命〉を信じた時代があった―― 〈戦後〉を問い直すための見取り図を提示するとともに、これまでこぼれ落ちてきた論点をアクチュアルな問題として拾い上げ、特に社会運動に力点をおいて総括するシリーズ第二巻。安保/ベ平連/水俣/全共闘/リブ/連合赤軍/沖縄/少年マンガ…。噴出する〈社会運動〉の時代を検証する!
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【13】 | 戦後日本スタディーズ〈3〉80・90年代 | |
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岩崎稔,上野千鶴子,北田暁大,小森陽一,成田龍一(編著)2008 A5判 376頁 本体2,400円+税 |
1995年、日本はここから変わった?! 〈戦後〉を問い直すための見取り図を提示するとともに、これまでこぼれ落ちてきた論点をアクチュアルな問題として拾い上げ、特に社会運動に力点をおいて総括するシリーズ第三巻。ニューアカ/フェミニズム/おたく/ピースボート/ネオリベ/バブル/グローバル化/オウム/9・11/イラク戦争/格差…
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【14】 | 明治馬券始末 | |
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大江志乃夫(著)2005 46判 256頁 本体1,800円+税 |
日露戦後、軍馬改良の一環として競馬が奨励され、馬券も黙許された。だが、その利益を当て込んで競馬会が乱立、紛争・不正も続発して、明治41年、馬券競馬は廃止されるに至る。この騒動の片隅で、一見些細だが、やがて来る検察権力の暴走を予兆する事件が起きていた……。近代史研究の大御所が陸軍秘密文書を駆使しながら描く、歴史の裏側に隠されたドラマ。
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【15】 | あったかもしれない日本―幻の都市建築史 | |
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橋爪紳也(著)2005 A5変型判 256頁 本体2,200円+税 |
建築や都市デザイン、国家イベントの分野において、実施された計画ではなく、中途で頓挫した開発、コンペの落選案、誇大妄想的なビジョンなど、歴史から忘れ去られているプロジェクトを再発見し、「あったかもしれない国のかたち」を追いかける、もう一つの都市建築史の試み。斬新な近現代史記述であると同時に、異色な視点からの日本社会論でもある。
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【16】 | 流線形シンドローム―速度と身体の大衆文化誌 | |
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原克(著)2008 46判 368頁 本体2,400円+税 |
20世紀前半に一世を風靡したデザイン、流線形。スピード化・合理化の時代を象徴するそのイメージは、自動車や機関車にとどまらず、日用品や大衆文化、女性の身体に至るまで感染症さながらに拡大適用されてゆく。本書は、科学/ファッション雑誌等を渉猟し、米国・ドイツ・日本でそれぞれ特徴的に展開した流線形イメージの系譜を比較文化論的に描く。図版170点。
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【17】 | 新聞と民衆 | |
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山本武利(著)2005 46判 216頁 本体1,800円+税 |
明確な政治的立場を表明せず、「不偏不党」の名のもとに中立的な報道を行なう日本の新聞の性格が、どのような歴史的背景のもとに形成されたかを、明治期の新聞史を通して考察する。とりわけ、自由民権期における読者の新聞観、政治観、あるいは足尾鉱毒問題での被害民-新聞-読者の連携などを取りあげて、新聞と民衆のダイナミックな関係を近代史に位置づける。
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【18】 | 私の戦後は終わらない―遺されたB級戦犯妻の記録 | |
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小林弘忠(著)2005 46判 280頁 本体1,800円+税 |
太平洋戦争のB級戦犯に指定された傷痍軍人、本田始。彼は、捕虜監視員時代に捕虜を虐待した罪で起訴され、たった一日の裁判で死刑判決を受けてしまう。そこから、彼の妻・タネの、見つからない真実を追い続ける戦後が始まる。「彼は本当に捕虜を殺したのだろうか?」――今もなお戦後の傷跡を背負って生きる女性の生涯を描くノンフィクション。
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【19】 | 神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡 | |
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ジュリアン・ジェインズ(著) 柴田裕之(訳)2005 46判 636頁 本体3,200円+税 |
人類が意識を持ったのは、今からわずか3000年前のことだった。古代文明は、右脳に囁かれる神々の声に従った<二分心>の者たちが担ったのだ―――人類が意識を持つ前の人間像を初めて示し、豊富な文献や遺物を駆使して「意識の誕生」をめぐる壮大で大胆な仮説を提示する……哲学・心理学、歴史解釈をはじめ多方面で論議を呼んだ画期作、堂々の刊行。
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【20】 | 謎の古代文明 | |
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チャールズ・ベルリッツ(著) 小江慶雄,小林茂(訳)1997 46判 292頁 本体2,200円+税 |
数千年前の古地図に南極大陸が精確に書かれていた秘密。シベリアの冷凍マンモスの口中に残る南方植物の謎。ベーリング海峡を渡った人々の残した痕跡。洪水伝説と地球大激変をめぐる古代人の記述等。31か国語を解する水中探検家が、古今東西の文献を渉猟し、自ら水底都市の遺跡に潜って、古代文明のミステリーに迫る。
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【21】 | クリスチャン・ジャックのヒエログリフ入門 | |
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クリスチャン・ジャック(著) 鳥取絹子(訳)矢島文夫(監修)2001 46変型判 246頁 本体1,800円+税 |
『太陽の王ラムセス』など、古代エジプトを舞台にした歴史小説で名高い著者による、画期的なヒエログリフの入門書。遺跡発掘の歴史からヒエログリフ解明までの流れ、ファラオの存在意義、古代エジプト人の世界観、人生観、暮らしぶりなどを生き生きと紹介してゆく。作家かつエジプト学者である著者ならではの魅力的な視点で、現代と古代をつないでくれる。
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【22】 | シバの女王―砂に埋もれた古代王国の謎 | |
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ニコラス・クラップ(著) 矢島文夫(監修)柴田裕之(訳)2003 46判 448頁 本体2,800円+税 |
「シバの女王は実在したのか?」映画製作者で考古学講師でもある著者が、シバの女王伝説を追う。旧約聖書、コーランや民間伝承に登場する様々なシバ像を披露しながら、中東への調査の旅路を綴る。現地の風土・文化・人間との出会いをユーモラスに織りこみつつ、シバの核心に迫っていく。考古学的推理をも楽しめる壮大なノンフィクション。
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【23】 | タロット大全―歴史から図像まで | |
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伊泉龍一(著)2004 A5判 628頁 本体4,500円+税 |
何百年もの間、時の流れとともに変わり続けてきたタロット。多種多様な絵柄の中には、その時代の空気や人々の世界観が封じ込められている―――タロットの今の姿から始まり、占いと精神世界との関わりの中で育まれたその歴史、各カードの図像解釈まで、豊富な切り口からタロットの世界の全貌を披露する。図版も豊富に掲載され、まさに辞書的な一冊。
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【24】 | 占星術―その科学史上の位置 | |
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中山茂(著)2005 46判 204頁 本体1,800円+税 |
科学的にはナンセンスとみなされている占星術が、なぜこうも人を惹きつけるのか。バビロニアに興り、古代から近世まで文明を支配し、天文・物理・気象等の科学の母体となった占星術の発生と衰退を科学史的に評価する。西洋の占星術のみならず、中国や日本の占星術も同格に扱い、また中世や近世への展開をも充分考慮して、占星術の全体像を捉えた科学思想史入門。
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【25】 | 千年王国の追求 | |
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ノーマン・コーン(著) 江河徹(訳)2008 A5判 480頁 本体4,800円+税 |
11〜16世紀のヨーロッパを舞台に、ユダヤ教や初期キリスト教、異端的神秘主義者たちから受けつがれた「千年王国幻想」が、現世での楽園を求める民衆のエネルギーや想像力と結びついていったさまをドラマティックに再現する。中世史の埋もれた部分に光をあてた社会史的研究であるとともに、文学・人類学・宗教学・社会学などに多くの問題を投げかけた名著。
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【26】 | 中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ | |
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リチャード・E.ルーベンスタイン(著) 小沢千重子(訳)2008 46判 504頁 本体3,600円+税 |
12世紀、イスラーム世界で受け継がれてきたアリストテレスの著作がキリスト教徒に再発見される――科学的思考様式を備え従来の宗教的世界観を覆すその思想は大きな衝撃を与え、理性と信仰、正統と異端をめぐって、教会・大学・民衆を論争の嵐に巻き込んでゆく。「アリストテレス革命」とも呼ぶべき、中世ヨーロッパの知の覚醒を鮮やかに描く西欧精神史。
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【27】 | 清潔文化の誕生 | |
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スーエレン・ホイ(著) 椎名美智(訳)1999 46判 416頁 本体3,000円+税 |
掃除、洗濯、シャワーにデオドラント…いつから人々はかくもきれい好きになったのだろうか?本書は、清潔文化発祥の地アメリカにおける「清潔」の社会史である。泥と垢にまみれた19世紀から清潔の追求に奔走する現代へ。社会全体をおおう清潔イデオロギーの運動を、都市と田舎、女性、移民など、さまざまな声をすくいつつ鮮やかに描き出す。解説:富山太佳夫
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【28】 | 巨大建築という欲望―権力者と建築家の20世紀 | |
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ディヤン・スジック(著) 五十嵐太郎(監修)東郷えりか(訳)2007 46判 520頁 本体3,800円+税 |
ヒトラー、スターリン、ムッソリーニ、毛沢東、サダム・フセイン……強迫的なまでに巨大建築にのめり込んでゆく独裁者たち。いったい何が彼らを駆り立てるのか。そしてそこには、彼らの世界観の具現化に手を貸す建築家たちが必ずいる――。ナチスから9.11まで、主に20世紀の政治家や資産家、建築家をとりあげ、建築と政治、建築と金をめぐる人間模様を活写する。
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【29】 | 原子爆弾の誕生〈上〉 | |
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リチャード・ローズ(著) 神沼二真,渋谷泰一(訳)1995 A5判 752頁 本体6,500円+税 |
原子爆弾の誕生〈下〉 | ||
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リチャード・ローズ(著) 神沼二真,渋谷泰一(訳)1995 A5判 752頁 本体6,500円+税 |
20世紀、あるいは人類史上の重大事ともいえる原子爆弾がいかにしてつくられたのか。なぜ広島と長崎に投下されたのか…。その全貌を、膨大な文献調査と300人を超えるインタビューで完璧なまでに再現する。原爆をめぐる国際政治の動き、科学の発展の軌跡を克明に追う一方で、政治家や科学者たちの熱狂と苦悩を生々しく描く。ピューリッツァー賞受賞作!
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【30】 | 原爆から水爆へ〈上〉―東西冷戦の知られざる内幕 | |
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リチャード・ローズ(著) 小沢千重子,神沼二真(訳)2001 A5判 540頁 本体4,800円+税 |
原爆から水爆へ〈下〉―東西冷戦の知られざる内幕 | ||
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リチャード・ローズ(著) 小沢千重子,神沼二真(訳)2001 A5判 528頁 本体4,800円+税 |
広島・長崎の惨劇を知りながら、水素爆弾にまで手を染めていく世界――ベルリン封鎖、朝鮮戦争、キューバ危機……さらなる大戦の危機の下、権力者たち、科学者たち、そしてスパイたちは一体何を考えいかなる行動をとったのか? ピュリッツァー賞作家が、当事者の証言や記録文書、ソ連崩壊後初めて公にされた新資料を再構成しながら、米ソ軍拡競争の内幕を活写。
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【31】 | 平和を破滅させた和平―中東問題の始まり(1914‐1922)〈上〉 | |
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デイヴィッド・フロムキン(著) 平野勇夫,椋田直子,畑長年(訳)2004 46判 464頁 本体3,800円+税 |
平和を破滅させた和平―中東問題の始まり(1914‐1922)〈下〉 | ||
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デイヴィッド・フロムキン(著) 平野勇夫,椋田直子,畑長年(訳)2004 46判 544頁 本体3,800円+税 |
中東ではなぜ血なまぐさい抗争が絶えないのか。それを理解するためには第一次世界大戦までさかのぼらねばならないと著者は言う。オスマントルコ帝国の崩壊を見すえ、ヨーロッパ列強はいかなる青写真を描いていたのか。さまざまな思惑が交錯する生々しい人間模様を活写し、近代中東形成の全体像をあぶり出す、大河小説さながらの一大歴史ノンフィクション。
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【32】 | 数量化革命―ヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生 | |
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アルフレッド・W.クロスビー(著) 小沢千重子(訳)2003 46判 1356頁 本体3,200円+税 |
ヨーロッパ帝国主義が成功をおさめたのはなぜか? 理由の一つは、中世・ルネサンス期に、人びとの世界の捉え方や思考様式が、宗教的なものから普遍的・効率的なものへと変化していたことだと著書は言う。暦法、機械時計、地図、記数法、絵画の遠近法、楽譜、複式簿記……広範な分野で並行して起こった、数量化・視覚化という革命を跡づけてゆく西欧精神史。
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【33】 | 飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで | |
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アルフレッド・W.クロスビー(著) 小沢千重子(訳)2006 46判 320頁 本体2,800円+税 |
なぜ人類はかくも繁栄したのか。本書はその理由として、直立二足歩行と火を操る能力と並んで、「ものを投げる能力」を挙げる。飛び道具を使って、遠く離れた場所に変化を生じさせることへの飽くなき探究心こそが歴史を形作ってきたのだ。人類進化の足跡から、戦争の様式と軍事技術の変遷、惑星探査や宇宙開発まで、壮大なスケールで描く画期的な人類史。
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【34】 | 歴史の観念 | |
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R.G.コリングウッド(著) 小松茂夫,三浦修(訳)2002 A5判 402頁 本体3,200円+税 |
歴史とは何か。ヘロドトスの時代から、キリスト教思想による革命的変化、さらにはデカルト、カント、ヘーゲル、ディルタイ、クローチェ、トインビー等に至る各時代の歴史観の変遷をふまえながら、それらの誤謬は鋭く批判しつつ、独自の歴史哲学を構想する。「歴史哲学に重大な貢献をした20世紀唯一のイギリスの思想家」と賞されたコリングウッドの主著。
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【35】 | シベリアの歴史 | |
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加藤九祚(著)1994 46判 208頁 本体1,748円+税 |
日本の先史時代の文化と深い関係をもつアイヌの原郷シベリア。このわが国と関係ぶかい未知の大陸の歴史と現代までを描き、その文化を紹介する。
〈内容〉シベリアの自然/最古の時代の文化/シベリアの新石器時代文化/青銅器時代のシベリア/ロシア人のシベリア進出と移住/シベリアと流刑/ロシア革命とシベリア 他
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【36】 | 幕末の社会史―徳川幕藩制と庶民 | |
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工藤恭吉(著)1994 46判 218頁 本体1,748円+税 |
徳川封建体制の矛盾が深刻化してきた江戸中期頃から幕藩体制が崩壊するまでの過程を、領主と自立的小農民という対立する二つの階級関係の歴史としてとらえる。さらに、農民層の分解、農村工業の発達、商人の活動、百姓一揆や都市の打ちこわし等をとおして経済史の立場から、近代資本主義の萌芽をもさぐる。明治維新を理解する上でも貴重な書といえるだろう。
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【37】 | 日本古代国家―倭奴国・女王国・狗奴国 | |
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水野祐(著)1994 46判 226頁 本体1,748円+税 |
大和朝廷成立以前、古代日本にはさまざまな「国家」が分立していたと考えられている。本書は、志賀島出土の金印によって知られる倭奴国、その所在地をめぐって現在も論争の続く女王国(邪馬台国)、邪馬台国と常に対立関係にあったといわれる狗奴国について検証を行う。中国・朝鮮などの外国史料、考古学史料などを駆使した労作。
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