注意攪乱

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注意攪乱

  • ISBN:9784845924103

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内容説明

※本電子版では、権利者の意向により、一部図版(一点)を収録しておりません。


アテンション時代の芸術と観客を問い直す。
『人工地獄』の著者が描き出す、ソーシャルメディア以後の芸術論/観客論。


展示室で作品を前にしながら、写真を撮ってSNSにアップロードし、情報を検索し、絶え間ない通知に気をとられる──
スマートフォンとソーシャルメディアは私たちの注意を否応なくかき乱し、いまや芸術の見方は、じっくりと作品に集中する従来の鑑賞モデルから遠く離れつつある。

本書『注意攪乱』において、美術史家・批評家のクレア・ビショップは、アテンション・エコノミーの台頭や、注意欠如・多動症(ADHD)をめぐる診断の急増を重要な文脈としながら、「集中は善であり、散漫は悪である」という前提を疑い、注意をめぐる規範を解体していく。
そして、デジタルテクノロジーのもとで私たちの知覚がどう変わり、アーティストがどう応答してきたか、「ハイブリッドな観客性」を鍵にその核心を問う。

読み切れないほど膨大な情報で埋め尽くされたリサーチベースド・アート。
展示室で長時間上演され、観客によって撮影・拡散されるパフォーマンス。
公共空間で許可なく迅速に行われ、メディアを通じて注目を奪う介入。
アーティストによって繰り返し呼び起こされるモダニズムの建築とデザイン。

インスタレーション、演劇、ダンス、公共空間への介入、建築──
領域を軽やかに飛び越え、今日のアートとパフォーマンス、そして「芸術を見ること」そのものを鮮烈に切り出す。
21世紀の芸術的戦略を読み解く、まったく新しい見取図となる一冊。


これは専門家だけでなく、現代アートを見たいがどう見ればよいかわからないすべての人のための本である。
──ボリス・グロイス(美術批評家・哲学者)


原題
Disordered Attention: How We Look at Art and Performance Today

装丁:木村稔将

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