内容説明
ヒトは翅のないハエである──人間もハエも老いの仕組みは実は同じ.動きが鈍り,眠りは浅く,腸がボロボロに.台所では五月蝿い?がラボだと愛しいショウジョウバエの実験に日夜励む生物学者が,腸内細菌,炎症,生殖トレードオフ,栄養シグナル,DOHaD仮説等,老化研究の最前線を紹介し,老や死の意義をむしと共に解き明かす.
目次
はじめに
第1章 生物学としての老化研究
老化の定義
老化速度は可変である
「むし」も老化する
動物の細胞構造はみんな同じ
老化を決めるのは氏か育ちか
遺伝子が作るタンパク質が作る生命
老化専門の学問の誕生
コラム──血管年齢・肌年齢
第2章 老化に伴う生命システムの破綻
壊れゆく部品とシステム
老化研究の奥深さを知ろう
老化研究のイロハ
ボロボロの腸
眠れないハエ・ボケるハエ
筋肉を老化させるゴミの塊
肝腎要の老化
全身で進む老化──臓器の連関
身体中の細胞を一気に丸裸! 単一細胞解析の威力
コラム──双子の研究
第3章 寿命を決めるさまざまな要因
寿命の長い「むし」の秘密
栄養を感知すると老化が早まる
栄養と老化制御をつなぐ「転写因子」
細胞の掃除係? オートファジーとプロテアソーム
STOP!(タンパク質の)作りすぎ
二人の管理職がカバーする
ストレスで寿命が延びる!? ホルミシス効果
活性酸素と酸化ストレス
ミトホルミシスとタンパク質のゴミ掃除の関係
生殖にかかるコストを払う
ヒトでも? 生殖と寿命のトレードオフ
早老症とDNAの修復
命を燃やす炎症
コラム──食べ物の匂いを嗅いだり仲間の死体を見るだけでも老化が加速!?
第4章 早期に刻まれる運命
老化の要因は時間軸を遡る
鍵は早期ライフステージにある──DOHaD
運命が決まるメカニズムを解明せよ!
成長期栄養と寿命の切っても切れない関係
奥深い栄養の貯蔵
アミノ酸貯蔵の増減が寿命を決める
長寿薬ラパマイシンの長期的な効果
栄養以外の環境要因も洗い出せ!
ホルミシスのはずが……
鍵は腸内細菌にあった
コラム──タンパク質、たんぱく質、蛋白質、プロテイン
第5章 老化を左右する腸内細菌
腸内細菌叢も老化する
うちに秘める菌は敵か味方か
腸内細菌による老化制御のメカニズム──免疫
糠漬けとポストバイオティクス
腸内細菌とプリン体
腸内細菌と代謝
第6章 老化の功罪
結局、老化とは何なのか
ヒトの老化速度は遺伝するか
太く短くか、細く長くか──ハエの選択
寿命を縮める腸内細菌が棲まう意味
老化の進化
動物によって老化速度が異なるワケ
我々はどこまで手を入れるべきか──若返り研究
おわりに
参考文献
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- 電子書籍
- ENGINE 2026年12月号 [雑…
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- 洋書電子書籍
- Reap & Sow



