ちくま文庫<br> ルポ 町中華の戦後史

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ちくま文庫
ルポ 町中華の戦後史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480441287
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

戦後に広まり、高度経済成長とともに隆盛した大衆中華料理店=「町中華」は、店主の高齢化やチェーン店との競争など危機もあるなかで、現在も多くの人々の心を惹きつけている。そんな町中華の戦前から現在までの激動の歴史を店主への取材や数百軒の訪問で得た知見をもとにたどり、メニュー、出前、のれん分け等も徹底考察する。『夕陽に赤い町中華』を改題・改訂。



解説 稲田俊輔



本書の内容の一部

*なぜカレー、カツ丼、オムライスがメニューにあるのか?

*ラーメン人気の裏には、アメリカ政府の戦略があった!?

*つぶれない町中華の秘密は「旨すぎない味」!?

*バイクにつける「出前機」が安定して運べる秘密

*流しの歌手、花屋、サラリーマン……店主のさまざまな前職

*餃子と戦争引揚者、出前とバブル経済、化学調味料の発明etc.



カバーイラスト 中尾正風

カバーデザイン 中村道高(tetome)



【目次】

はじめに

第一章 町中華はどこから来たのか――もろびとこぞりて 

1 人形町の『大勝軒本店』に見る戦前からの流れ 

2 地方から東京へ 『下北沢丸長』に見る戦後の流れ 

3 引揚者の参入で大陸の味が合流した 

コラム1 町中華店名考 

4 日本人の食生活を変えたアメリカの小麦戦略 

5 町中華の味を決定づけた〝化調〟の流行 



第二章 町中華の黄金期――ワリバシは踊り、鍋は炎に包まれた 

1 出前のバイクが町を走る 

2 メニュー研究──〝最強打線〟と〝三種の神器〟が奇跡の合体

コラム2 土地に根を張るローカルメニュー 

3 絶頂の八〇年代、ギターを中華鍋に持ち替えて 



第三章 町中華よ何処へいく 太陽はまだ沈まない 

◆ 伝説の人、山岸一雄の味を求めて──『お茶の水、大勝軒』の挑戦 

コラム3 残っている町中華はなぜつぶれないのか 



エピローグ 

おわりに 

文庫版あとがき 



解説 ロマンのガイドブック 稲田俊輔 

内容説明

戦後に広まり、高度経済成長とともに隆盛した大衆中華料理店=「町中華」は、店主の高齢化やチェーン店との競争など危機もあるなかで、現在も多くの人々の心を惹きつけている。そんな町中華の戦前から現在までの激動の歴史を店主への取材や数百軒の訪問で得た知見をもとにたどり、メニュー、出前、のれん分け等も徹底考察する。『夕陽に赤い町中華』を改題・改訂。

目次

第一章 町中華はどこから来たのか もろびとこぞりて(人形町の『大勝軒本店』に見る戦前からの流れ;地方から東京へ 『下北沢丸長』に見る戦後の流れ;引揚者の参入で大陸の味が合流した;日本人の食生活を変えたアメリカの小麦戦略;町中華の味を決定づけた”化調”の流行)
第二章 町中華の黄金期 ワリバシは踊り、鍋は炎に包まれた(出前のバイクが町を走る;メニュー研究―”最強打線”と”三種の神器”が奇跡の合体;絶頂の八〇年代、ギターを中華鍋に持ち替えて)
第三章 町中華よ何処へいく 太陽はまだ沈まない(伝説の人、山岸一雄の味を求めて―『お茶の水、大勝軒』の挑戦)

著者等紹介

北尾トロ[キタオトロ]
1958年、福岡県生まれ。ライター。2010年にノンフィクション専門誌『季刊レポ』を創刊、15年まで編集長を務める。14年に町中華探検隊を結成し、25年1月まで隊長を務めた。猟師としても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さとうしん

17
餃子とシュウマイの排他的関係、独特ののれん分けシステムとのれん会、出前の普及と配達器具の開発、日本のピロシキが現地のものとは別物であること等々、周辺の話も含めて面白い。調査の結果ではなく著者の推測だけで話を進めてる部分が目に付くのと、町中華の興りや発展とも深く関係しそうな王将などチェーン店の話がほとんどないのが残念。それにしてもスタミナ重視で塩分と脂分がマシマシで、食後に温かい飲み物で流し込む必要があるというのが現地中華のあり方と重なるのが面白い。そういう意味で町中華も確かに中華料理なのだ。2026/10/17

本の虫子

1
ラーメン、餃子、チャーハン、レバニラ炒め。カツ丼やオムライスまで並ぶ、あの独特のメニュー構成。何気なく食べている町中華の料理にも、戦後の日本の暮らしや時代の変化が詰まっている。戦後の食文化、高度経済成長、出前の風景、そして店を切り盛りしてきた人々の人生。町中華という身近な存在を通して、日本の戦後史をたどっていくのが面白い。町中華は、単に安くておいしい料理を提供する場所ではない。地域の人々の日常に寄り添い、世代を超えて愛されてきた街の大切な居場所なのだと改めて感じた。2026/10/30

So Honda

0
戦後、町中華のメニューが成立していく過程やその後の広がりについての考察など、当事者へのインタビューなどをもとにひもといていくのが興味深かった。飲食店数などの統計データや住宅地図からの分析などの定量的な分析が加わると、なお面白いのではないかと思う。2026/10/31

Yosuke Hosomi

0
姿を消しつつある「町中華」を食べ歩き、自身の回想を重ねながら謎多き歴史を掘り起こしていくルポ。出前の興隆もとともに1980年代に黄金期を迎えていたのは想像通りだったが、カツ丼やカレーライスの登場について食通の観点からの分析や、メニューを野球に例えるなど、著者の個性が際立つ。登場した店のいくつかはその後閉店し、貴重な記録となった。 2026/11/01

isbm

0
★★☆2026/10/30

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