内容説明
魔王の首を探せ。
織田信長はどこへ消えたのか?
羽柴秀吉、信長を刺した明智兵、使用人の少女、阿弥陀寺の僧……。
「あの日」を巡る8人の証言が集まる時、
400年、誰も見たことのない〝答え″が、導き出される。
天正十年、本能寺の変が勃発。天下の主を失った日ノ本は混沌に陥った。そんな中、羽柴家家臣・駒井八右衛門は、秀吉からある密命を授かる。上様を探せ――。
逆賊・明智光秀を討った秀吉は、今や織田の後継と目されていた。だが、信長の遺骸は見つからずにいる。もし他者が先んじて遺骸を探し出し弔えば、その座が奪われかねない。まして信長が生きているとなれば、秀吉が描き始めた天下への絵図も霧散することになる。
一度見聞きした物事は忘れない異能を武器に、八右衛門は消えた天下人の行方を追う。織田方、明智方、そして影の目撃者……。関係者たちが語る「あの日」の真実とは?
日本史上最大の謎に挑む、超大作歴史ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
215
今村 翔吾は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、作家生活10周年記念作品、著者が本能寺の変の謎に挑む、歴史ミステリ大作でした。著者の謎解きは、十分可能性ありだと思います。 https://www.gentosha.co.jp/s/honnoji/ 10月は、本書で読了です。2026/10/31
パトラッシュ
182
死体消失はミステリにおける重要テーマであり、多くの作家が挑んできた。本能寺の変で自害したとされる信長の首と遺体が見つからなかった歴史上最大の死体消失事件を、天下取りを狙う秀吉から調査を命じられた駒井重勝が一番槍を付けた明智の武士や安土城の女中、黒人従者の弥助など様々な人物から聞き込みを重ね真相に迫っていく。囲碁史上の有名な謎である本因坊算砂の三劫問題や伝信長墓所が各地に散在する事情も絡み、正に信長しか考えつかない驚くべきトリックが明らかになるのだ。年末ランキングでも上位を争う歴史ミステリの傑作が誕生した。2026/10/23
ゆきち
75
久しぶりに今村さんの作品を読みました。さすがです!未だ真相がわからない本能寺の変の謎解きが面白い!一度聞いたこと、見たものを忘れることのできない特技を持つ八右衛門が、秀吉から『上様はまだ生きているのではないか?死んでいるのならお体はどこにあるのか?』その謎を解き明かせと命じられます。八右衛門は、謎の鍵を握っているかもしれない人物の元を訪ね、あの日何があったのかを聞いていきます。八右衛門の聞き込みに対して、一人語り形式で答えていく語り口調がやや読みにくかったけど、最後にはあっぱれ!と大満足で本を閉じました。2026/10/29
初美マリン
74
誰もが思うだろう。たくさんのこの事件の背景や真相を語られたのに、いまだこんな解釈と謎解きがあったのかと。本能寺の変は永久に不滅です。2026/10/28
オーウェン
66
本能寺の変にて織田信長は討ち取られ、明智光秀は天下を取るが、すぐにその後羽柴秀吉に返り討ちに遭う。 だが織田信長の遺体が発見されていない。 そこで秀吉は駒井八右衛門に行方を探す命を告げる。 歴史ものではあるが、今村さんには初めてのミステリである。 信長の遺体はどこに行ったのか。 それを関係者に聞き込みをして、解き明かしていく形。 本能寺の図面もありで、ラストに八右衛門が辿り着く答えにはミステリとしてはよくある類いだが、この時代を考えるとしっかり納得した。2026/10/29




