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内容説明
天文現象は古来、社会や政治と密接な関係にあった。彗星の出現、日食・月食・星食、惑星の集合や逆行、流星、白昼に見える星、太陽や月を囲む光輪、白色の虹などは、みな「天変」とされ、為政者への啓示や災厄の兆しと捉えられた。陰陽師の活躍した日本をはじめ、朝鮮、中国、ヨーロッパ、アラビアに残された記録を紐解き、当時の日月や星の広がる天空へと我々を連れてゆく。歴史と科学が交差する「古天文学」の決定版。
※本書は、『古天文学の道』(原書房)に、『飛鳥時代の天文学』(河出書房新社)より「飛鳥時代の天文学――日本の天文史料を検証する」「藤原定家『明月記』と天文記事」の2章を加えて文庫化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
11
コンピュータ計算によって、古記録に現れる天文現象を検討する手法は、まさに歴史を再現する現場を実見する思いがする。古代の人々が現代人以上に天文に関心をもって観察していたことにも驚くが、祭事の要素が大きい政治がらみだと思えば納得。少しは推算できる時代になると、実見せずに計算結果だけで済ませたらしいが、基本的に楽をしたかったという実態を見るようで、何だか情けない。古代の漏刻、水時計を幕末に再現実験してみたら、誤差をなくす苦労をしたのに、誤差がどうにもならず実験を止めたらしい。水時計とは信頼性の低いものらしい。2026/11/03




